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2025/2/7 サイゼじゃないやつだね
Xを控えようと思う。春休みになってから、なんとなくドーパミンが出ているだけの無駄なネットサーフィンをずっとやってしまう。
でもツイ廃が急にSNSをやめるのはハードルが高いので、Xの代わりに、考えたことややったことを今までより高頻度でnoteにまとめることにする。noteのほうが依存性低い気がするので。
サイゼじゃないやつだね
西洋絵画には2種類ある。サイゼリヤにありそうなものと、そうでないものだ。
今日は美術館に行って常設展を見てきた。うちの大学の生徒は一部の美術館が無料になるのだ。隣でモネ展をやっていたが、激混み&有料だったのでそっちは見なかった。
常設展は程よく空いていて、理想の美術館の混雑具合という感じだった。裸の子供やおっぱいなどの絵が飾ってあった。裸の宗教画と18禁ポルノの違いって何なんだよと思う。
それにしても西洋画で面白いのは、サイゼリヤにあったら誰も見向きもしないような絵を、みんなして真剣に見つめているところだ。立派な額縁に入って、計算された照明で照らされて、これはこう素晴らしいんですよという解説が入るだけで、絵画の価値というのは爆上がりするらしい。土用の丑の日、赤いサンタ、バレンタインデー。結局見せ方、上手い広告が勝つのだろう。
⋯⋯展示を見ると、いっつもこういうひねくれた感想しか言えない。
ちゃんと感じるものは感じている。神々しいなぁとか、悲しいなぁとか、これは楽しいなぁみたいな。おっぱいを見ても、この裸婦の伸び伸びした感じを表現したくて、だからついでにおっぱい描いてるんだろうな〜ってのはわかるよ。でもそういうのを素直に言うのって恥ずかしいじゃん。ね。
と、しばらくサイゼにあるような絵を見ていたが、しばらく進むとサイゼに無い絵のゾーンに入った。抽象画エリアのようだった。絵と呼ぶべきか図と呼ぶべきかわからないものや、汚れた白、ピカソ(形容詞)などが並んでいた。
さっきまでサイゼにいたのに、全然サイゼじゃなくなったなぁというのがわかった。ここで飯は食いたくないなという気分になる。裸の男児やおっぱいや天使の子供が、神々しさというか、プラスの空気を醸し出しているのに対して、抽象画ゾーンは鬱々としすぎていた。この画家らは飯を充分に食べていないに違いない。サイゼリヤ失格だ、出直してこい。
その後も、おっぱいの彫刻や雄っぱいの彫刻を眺めた。楽しかった。
しかし、あと200年ぐらいしたら美術館はどうなってしまうんだろう。人類は今まで1000年ぐらいずっとあの重厚な絵や写実的な絵を描いていたのに、今の私が見る絵の9割はおめめきゅるきゅるの美少女がフリフリの服を着てにっこりしているデジタルイラストだ。これが一面に貼られた美術館というのはシュールすぎる。秋葉原を上野に持ち込むなと言われてしまう。
いやでも未来の秋葉原は過去の作品群かもしれなくて⋯つまり第二の上野かもしれなくて⋯⋯ぐるぐる⋯⋯
600円で何食べる
美術館を見たあとは、アメ横でケバブを食べた。
私はケバブが大好きだ。エスニックなのっておいしい。
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ケバブ屋、店員さんの接客も大好きなんだよなぁと毎回思う。そっけない店員さんが多くて、それも気楽で良いけど、今回はたくさん話しかけてくれて楽しかった。店頭の兄ちゃんが、「ヤッテルヨ!」「食べチャイナ!」と元気に通行人に話しかけていて、賑やかだなぁ、ケバブ食べちゃおうかなぁと近づいたら、「お嬢カワイイネ!」と引き留められた。ちょっとときめいた私を「お嬢ドッカラ来タノ」「カワイイお嬢ネ」「コレはチョット辛イヨ」とおだてつつスマートに注文までエスコートしてくれた。楽しすぎか。
チキンケバブ600円、店員さん曰く「チョット辛いソース」のを食べた。ケバブってほんとにおいしい。屋台の空気感も含めてのおいしさだろうけど、食べるたびに「こんなにおいしかったっけ」と思う。
600円で食べれるものの中でランキングをつけたら、ケバブは5位までには入ると思う。丸亀製麺、かつや、マックの安いセットといい勝負だ。味ではケバブが勝つけど、食べ応えではマックやかつやには負けちゃうかもなぁ。エチオピアのカレーセットは550円だっけ。なかなか強い候補が多い。みんなは600円あったら何を食べるだろうか。
「お嬢」の店員さんは、帰る時にまた私を「お嬢待チナ」と引き留めて、上着のポッケから塩キャラメルの箱を出して、ひと粒くれた。どこにでも売ってる日本のやつだった。面白いな。舐めながら帰った。
今日はいろんなことをした。読み途中の本を最後まで読んで(レーエンデ国物語という本で、とっても面白かった)美術館に行く前にパソコンを修理に出してきて、上野を散歩して、ケバブの後に家族と食べる用のお菓子を買ったり、アメ横の地下も眺めた。そっからバイトに行って、さっき、23時ぐらいにやっと帰ってきたところだ。ぜんぶ楽しかったのでいい日だった。
明日、もう今日になってしまったけど、もまた楽しい日になる予定があるので楽しみだ。
みんな私に負けないぐらい健やかに暮らしていてほしい。おやすみ。