J3リーグ第7節 VSいわてグルージャ盛岡~雨ニモマケズ~
こんにちは。9rewsのささやんです。
noteを書いたのは9rews発起に関する最初の記事以来となります。ご無沙汰しております。
普段は埼玉をうろうろしていたり、最近は(なぜか)無職になってみたりと現在色々と紆余曲折のどまんなかにいるアラサーです。
今回はそんな自分の将来に対する不安に渦巻く胸中をなんとかテゲバの応援で払拭すべく、一路盛岡まで出向いた観戦記となります。
お付き合いいただけますと幸いです。
Road to Morioka
3/30土曜日(試合日前日)当日午前中より用事があって、池袋でバタバタ。友人と遅めのご飯を食べ、いざ一路集合場所である千葉県某所へ。
……と思いきや、コールリーダーにご氏の休日出勤が長引き待ちぼうけを食らう形に。休日出勤なのになんで残業させるんだ、と僕が勝手に憤慨しながら駅前の喫茶店で転職活動用の職務経歴書を手直し。
隣の席の生保レディのセールスをBGMに8割くらい仕上がったところで、顔面に「疲労困憊」と書いているかのようなにごさんが登場。
「すみません!もうちょっと書かせてください!」と助手席でノートパソコンを広げつつ、いざ盛岡へ。無事完成し、面接を控える企業へ車内からメール送信。
どうしてこんなに俺の人生には余裕がないんだ、とうそぶく。
友部SAにて夕食休憩。出発時、「今日は絶対友部で食べる!」と息巻いていたにごさんが揚々と左ウィンカーを鳴らしてピットイン。
友部と言えばもちろん豚丼……分かってはいたものの、カウンターに置かれた「20分待ち」の看板。オープンキッチンでは網に豚バラ肉が並べられ、「時間かかりますよ~」と語りかけているように思えた。
それなら俺はカツカレーを食べるか、と注文すれば、先に僕が注文したカツカレーを、にごさんの豚丼があっさりと追い抜いてしまう始末。
人生うまく行かねえな。またもや天を仰ぐ僕と、笑うにごさん。
完全に自業自得だったのに、恨めしそうに僕がにごさんを見つめながら、ロングドライブに向けてのスタミナを蓄えてゆく。
友部から盛岡までは5時間半。エナジードリンクとカフェイン入りのガムを仕込んでにごさんと運転バトンタッチ。
ラジオでも聴きながら行くか、と、「アルコ&ピース D.C.GARAGE」、「マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0」、「ラランドの声溜めラジオ」と渡り歩いている間に、助手席でにごさんがスヤスヤしていたので、信頼されてるじゃん俺~~~~~♡なんて思いながらなんとか眠気と勝負。
ガムを冷たい飲み物でより固くして歯ごたえを強くしたりと、試行錯誤をしている間に車は盛岡南ICへ到着。
時刻は3時半。我々は宿泊施設を兼ねているスーパー銭湯へと向かい、仮眠を取りにいった。
岩手についてから
なんとその銭湯が開いていない。確実に営業時間中なのに。どういうことなのだ。と、思っていた僕がアホなのでした。
宿泊の最終受付は1時。それからは朝風呂が5時にオープンするまで受付はクローズ。頭を抱えながら、別の銭湯を探す。
最終的に某所で仮眠をとりつつ、最終的には朝風呂と岩盤浴のある喜盛の湯へ。しかしまあ、寒い。東京は20度を超えていた中、ダウンを持っていっていて正解だったなと思うばかり。
温泉に浸かり、専用のウェアに着替えて岩盤浴フロアへ。トンデモ体型の僕でも入るウェアがあって助かるな~、と思いつつ、岩盤浴には入らずにリクライニングチェアに寝そべり、暫しの仮眠へ。
不意に思い出す数年前、友人の家に泊まりに行った時の一言。
「お前のいびき、掃除機みたいだよな」
掃除機……
……いびきをかくわけにはいかない、と思うと、あまり眠れなかった。
それでもいびきをかいたかも!と目を覚ましてはまた目を瞑る、4時間ほどの断続的な睡眠を繰り返し、体力もそれなりに回復したところでにごさんと再び合流。
にご「向かいに朝ラーやってるラーメン屋あるけど行く?」
ささ「善は急げです、行きましょう」
と言うわけで朝から煮干しラーメンを頂くことに。
これが本当に美味しくて困ったもので、ロングドライブの疲れなんてどこへやら。食べてる間にみるみる回復。お腹もすいてコツ肉丼までいただいたところでいざいわぎんスタジアムへ。
いわぎんスタジアム
ラーメンを食べ終わり、コンビニにガソリンスタンドに色々と寄り道しながらいわぎんスタジアムに到着。いやあ、にごさんの運転は頼りになるなあ。流石車の持ち主。
駐車場に止めてドアを開けていきなり、なかなかの風の強さに吹き飛ばされそうになる。(100キロ近くある僕がそうだったので他の人はもっと吹き飛ばされそうだったに違いない。)開けっ放しにしていた車のドアが勝手に閉まってにごさんが挟まれてしまったりしたり。
テゲバ側の待機列には3人ほどの人影。入場してすぐ、グルージャのチアダンスチームがウェルカムダンスのおもてなし。チームカラーが白同士のライバルである(?)感謝しつつ、チアダンスの後ろでバタバタと看板が倒れて吹き飛んでゆくのを見ながら、「今日の試合は大丈夫なのだろうか……」と遠い目をしていました。
https://x.com/9rewsmiyazaki/status/1774280083043471793?s=46&t=txVhY3DWf0BUySIhiffwEg
思えば去年の八戸戦の時もとんでもない風だったような。北東北遠征には強風はつきものか。岩手のスタッフの方も「今日はちょっと異常ですねえ」と腕組み。岩手山からの吹きおろしの季節らしい。
吹き飛んだ看板も壁際に設置され事なきを得たところで、ピッチ内アップのスタート。お決まりの選手コール&チャントの時間。
今節はなんと先日加入が発表された安田虎士朗選手のチャントが完成したのでその発表も、と思っているといきなりスタメン起用。ということでちょっと長めに歌って練習練習。
https://x.com/bougainbeliever/status/1775171815713001747?s=46&t=txVhY3DWf0BUySIhiffwEg
色々と案は出たのですが、愛称が「コジ」であるということでふと挙がったホフディランの「コジコジ銀座」が採用されました。こんな状況だけど、のびのびと宮崎で力をつけていってほしい!コジ、よろしく!!
スタグルは楽しむ時間的な余裕がなく、朝ラーでお腹いっぱいだったのも手伝って結局ずっとキックオフまでゴール裏でぼーっとする時間。そんな中、試合前にボランティアスタッフで来ていた大学生の子に声をかけると、なんと神村学園出身だったので少しだけ話が弾みました。
そう言えば去年の岐阜戦でも岐阜聖徳学園大のボラスタに宮崎日大の子がいたり、こうした遠い場所で、近い地縁のある人と出会えるのは嬉しく思います。富士大サッカー部頑張れ。
(調べてみると、今の2年生の代に神村出身の子が5人いるようで。)
キックオフ後
戦術的なことはあまり多くを語れないので、あくまで現地で感じた所感。
前半はよく耐えたし、それなりに攻めてたな、と言うのが印象。危ないシーンもありつつもなんとか0でいれば、後半に繋がっていくだろうという期待も見えていたかなと思いました。ただこれって、毎試合思ってることなんですよね……。
後半でどうなるやら、と思っていると、岩手の選手が倒れ、ファウルが取られなかった場面から、前に運ぼうとしたところでボールを奪われてカウンターが完成。ヌルヌルっと得点を奪われてしまいました。
攻めっ気を見せていたところでこういった守備のほころびを見せつけられるとなかなか脱力しましたが、なれば、とより一層攻勢を強めたテゲバ側の気合は感じられましたし、だからこそシュートがポストに嫌われたり、あと少しのところでセーブされたりと、もう一押しのところがもどかしくて仕方なかった。
結果はウノゼロでの負け。今節も勝てなかった。また、すてきなサンデーを踊ることはできなかった。
ここまでのシーズン、スコアだけ見れば点は取れているように見えても、複数得点が取れた試合がない。先制点がなかなか取れない。そして無失点で終わった試合もない。
上手く攻めてはいる。幅も取れている。サイド起点に切り込めている。やりたいことはよくわかる。だからこそ、だからこそ、もどかしい。
応援団の中で太鼓を叩いていると(絶対にやってはいけないんだけど)、ワクワクするようなチャンスの時は手を止めてしまう時もあって、この試合の時もそうなってしまうタイミングが間違いなくあって。やっぱり試合を見つめている中でそんな「息をのむ」瞬間がどれだけ作れて、どれだけ呑んだ息を爆発させるほどの喜びに変えられるか、その瞬間を味わうべく、ゴール裏に足を運んでるのかなと思いました。
だからこそ!テゲバのゴールが見たいのだ。歓喜を選手と分かち合いたいのだ。
試合後のあいさつで、向かってくる選手の視線が俯いているようにも見えたので「前を向け」としきりに叫んだ。そういわなければ、僕も下を向いてしまうような気がしたから。今思えば、あまりにエゴが過ぎる行動だったと恥じ入るばかりだ。
俺が折れてどうする、という気持ちと、それでも人間だからこの状況が辛いと思ってしまう気持ち、心が二つある。
心が折れてしまってひどく落ち込む、選手や監督に向かって不満を喚き散らす。行動に移すのは簡単だと思う。というか、過去僕はそうしてきた気がする。その行動自体を否定するつもりは毛頭ない。そういうファンのありかただってある。神宮球場で、平塚で、今まで応援してきたあらゆる場所でそうしてきた気がする。
ただテゲバにおいて、そうではない応援のかたちの隣に立っていて、嘆くよりただ前を向きたい、という気持ちが強くなっている気がする。
前を向け。前を向け。祈るような気持ちで唱えることが、いつかトンネルの出口を迎えた時に、心になんの呵責を残さないでいられるのに必要なのかなと思ったり、する。
これはきっと人それぞれで、あくまで僕の感想。僕が今を乗り越えようとするためにやっていることなので、別にこうしなさい、と主張するものではないことを、しっかり言っておきたい。笑
さて、こう言っていてもなんなので試合中特に印象に残ったことを。
何と言っても現地で見ていて目を張ったのは新戦力、安田虎士朗の動き!ゴール裏からでもわかる動きの良さ。そりゃ移籍してきてすぐスタメンで使われるよな、と。たくさんチャントを歌いたい!頑張ってくれ安田!
あと前半、生がオーバーラップしてシュートまでもっていったシーンの後、大熊監督が「いきるー!!!!いきるーーーーーー!!!」と叫んでいたので、何事かと思ったら、「今のよかったぞーーー!!!!」とほめていて、勝手にほっこりするなどしていました。
さて、ゴール裏に集まった宮崎サポーターは20人弱。遠いところをお越し下さり本当にありがとうございました!みなさんの大きな声援に僕自身も非常に勇気づけられました。
試合後は去年もちょっとやりあったキヅールとの邂逅。
https://x.com/nob29091978/status/1774418092757778562?s=46&t=txVhY3DWf0BUySIhiffwEg
結局今年もつつかれてしまいました。悔しい。僕はこいつに勝つことはできない。
そんなわけで、敗戦の悲しみを勝手に癒されていたりした。ありがとう、キヅール。テゲバに新しいマスコットが来るから、どうか仲良くしてやってほしい。
帰り道
バス待ちへ向かう途中、宮本社長と話した。フロントがやりたいこと、この状況を変えたいと思っていることはよくわかった。僕自身、折れないぞ、前を向くぞと伝えた。こうしてサポーターと向き合って、話してくれる社長、会長がいることは、幸せなのかなと思う。
テゲバの選手の見送り。できるだけ声をかけて、頑張っていこうよとと伝えたつもり。バスが出る時に選手側のカーテンが全部閉まっていて、最後の表情を見ることが叶わなかったのが少し寂しかったけど、もう枯れた喉の最後の力を振り絞ってテゲバジャーロコールで見送った。
6時間半の帰り道のスタートはにごさんにおまかせ。スタグルを堪能できずお腹が空いた僕は、スタジアムに来る前に買っておいた福田パンを頂くことに。
盛岡の人が解釈するチキン南蛮とはこれいかに。
一口、サクッ………………(……これはチキン南蛮じゃないな………………)
完食。めちゃくちゃずっしりした重量感で、味もボリュームも大満足でした!
にごさんはあんバターを買っていました。定番だなあ、そっちもよかったなあなんて考えたり。隣の芝生は青い。
こんなずっしりしたコッペパンを食べた直後なのに、腹ごしらえをしようと言うことで北上金ヶ崎パーキングエリアの半田屋へ。
あんなものを食べてお腹いっぱいのくせに僕の選択は生姜焼き定食(ご飯大盛)。こんなんだから痩せないんだよな。
案の定、こんなに食べてしまえば眠くなったので、助手席にて大爆睡。びっくりするくらい熟睡。3時間ほど、にごさんに宮城に入ってもらうまで運転してもらい、無事バトンタッチ。僕にとってはベストな感じでしたが、にごさんの負担たるや。申し訳なさの極み乙女。
運転を交代した後、BGMはApple Musicのステーションという自分に合った曲をランダムで流してくれる機能におまかせすることに。
流れてきた曲に涙を浮かばせながら、常磐道を爆走。
あまり、頑張れって言葉はよくないなんて言うけれど、それでも苦しい思いをすべてかき消すには十分すぎる強さを持っている言葉なのかなと思ったり。
テゲバにいつも勇気をもらう側の人間だから、いつかは運命共同体として、テゲバに勇気をあげられるようなそんな人間になれたらな、と鼻歌を歌いつつ、ハンドルを指で叩いていました。
そうしてそこからはほぼノンストップで千葉県某所に到着。僕はネカフェに一泊し、翌日の始発を待って自宅へと帰宅しました。
次節は4/6奈良クラブ戦!
2節連続のアウェーゲームを終えたテゲバは、ホームにもどって奈良クラブを迎え撃ちます。
苦しい状況ではありますが、ホームで歓喜の瞬間を迎えるチャンスです!!是非是非是非是非、是非!!いちごに足をお運びいただけますと幸いです!!!!