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やしょく

出演:アディ、シェナ

「もうこんな時間か…」

現在AM3:20、明日も早いと言うのに、こんな時間まで仕事をしてしまった。

シェナ)およよ~この時間に食べるカップラーメンとか絶対美味しいよね~

2階からシェナが忍び足で階段をおり、冷蔵庫をガソゴソと漁る。

(というかなんでコイツ家に帰ってないんだ。)
深夜にも関わらず脳天気なやつを見てると少し苛立ってくる。

アディ)お前、こんな時間になにしてるんだ。

シェナ)あっれ、アディじゃん。君こそこんな時間になにしてるのさ。

アディ)見ればわかるだろ。残業だ。

シェナ)はあ~そんな仕事明日に回して寝れば良いのに。

アディ)お前も夜食など食わずに寝れば良いのにな。

シェナ)それとこれとは別だって奥さん。
この時間に食べるから美味しいんだよ。

アディ)知るか。早くどっかいけ。

シェナ)ちぇ~つれないなあ
シェナはそう吐き捨てた後にキッチンのほうへ姿を消した。

(やっとこれで仕事に集中できる。)
私は今日の4時までには終わらせる計画を立て、仕事に打ち込んだ。

アディ)なんでこんなところを間違えるんだ…本当に無能だな…

シェナ)アディさんちょっとお疲れなんじゃな~い?

アディ)ッチまた来たのかお前。
後ろを振り向くとカップ麺を持ったシェナが。

シェナ)また来たよ^^
アディも一緒に食べようよ~美味しいよ~?

アディ)いらん。1人で食え。

シェナ)あとでほしいなんて言ってもあげないからね~?
シェナは隣で麺を啜り始めた。
食べていいとも隣にいていいとも言ってないため、イライラはピークに来ようとしていた。

ぐぅ~…

アディ)…

シェナ)あれれ~?やっぱお腹空いてるんじゃ~ん。

アディ)お前が隣で食ってるからだろ
とうとう怒りが限界突破した。

アディ)というか、お前なぁ!!!

シェナ)夜中に説教とか間に合ってるよ。いい。いい。ほら、1口食べていいからはい。

シェナは私のほうに麺を巻いたフォークをずいっと口元に持ってくる。

アディ)だからいらないとっ
言いかけた時、フォークが口元に押し込まれる。
シェナ)ほーら美味しいでしょ?

アディ)…

シェナ)えーお礼ぐらいくれたって良いんじゃない?

アディ)人の口に物突っ込むやつに礼なんてあるか。

シェナ)見栄はらなくていいって!!ほら、お腹空いてるんでしょ?食べなよ!!??!?
とシェナはフォークを私の口元にぐいぐいと押しつけてくる。

アディ)ああ、わかったわかった。自分の分は自分でつくるからやめろ。

シェナ)やり~
私はため息をついた後に、倉庫に行ってカップ麺をとってきて、お湯を注ぎ自分の席に戻った。

シェナ)何にしたの~?

アディ)…

シェナ)味噌バター!?けっこう攻めるねアディさん!?

アディ)うるさい
3分たち完成した。ぐるぐると箸で混ぜたあと、麺を一気に啜る。

シェナ)楽しいしね~深夜に一緒にラーメン啜るの。

アディ)お前が来なかったらもう仕事は終わっている予定だった。

シェナ)まあまあ、そんなお堅いこと言わずに。深夜のラーメン美味しいでしょ?
まさに罪の味だよね~!!!

アディ)…

シェナ)アディはなんのカップ麺が1番好き?

アディ)カップ麺なんか普段食わん。

シェナ)…また一緒に啜ろうね^^

アディ)今日だけだからな

その後、仕事は終わったものの、寝るのがとても遅くなってしまい、その日は仕事に集中出来ない日だった。
シェナも案の定、仕事サボって爆睡眠。



…でもまあ貴重な体験をしたということで今回は特別に許してやろう。

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