余白を備えたふせんなら、脳がインスパイアする。
思いついたアイデアや気にかかった事柄を多くの人は紙にメモしますが、書きつける用紙によって拡がりが異なることはご存知でしょうか。
多くの場合は、無地のふせんに2つ3つの事柄を箇条書きにメモします。後から見直して、重要な内容は手帳やノート本体に書き写して、役目を終えたメモは捨てられます。忘れないうちにとにかくメモするという意味ではそれはそれでOK。ですが、拡がりの可能性がある内容なら、無地のふせんではもったいないと、思いました。
思考につながるメモ内容だったら、断片の1つとして書き出しておく。
同じメモをするアクションでも、ふせんに9つの枠を備えている「パレットふせん」に書き出すと、こんな展開につながります。
後からそのふせんを見るとき、書き出した言葉とともに隣の空欄が目にとびこんできます。真ん中に書いた「〇〇に関して」というテーマと、書き出した2つ3つの言葉が「類推・喚起・触発」という相互変化を呼び覚まして脳が動き出します。そこから浮かび上がった言葉で空欄を埋めることができます。
時間をおいて発酵させる。移動で脳を活性化する。
ふせんですから、手帳に貼っておいて翌日や翌週に再度見てみる。朝の散歩や隣の駅のお気に入りのカフェで取り出す。
マンダラートという脳を働かせる優れたツールを、ふせんにリデザインしました。一応、周りの8枠は8色でゆるやかに分かれていますが、線によるセパレートではないので、書き出す言葉や文量によって2枠3枠にまたがって書いてもOKです。
思考というのはingの状態が基本です。メモという入り口にこそ、余白・空欄を備えておくのがいいと思います。