積乱雲読#03『夢なし先生の進路指導』
インターネット上でオススメされて、すごく面白かったマンガがありまして。
それが、『夢なし先生の進路指導』(笠原真樹)。
中心人物は元キャリアコンサルタントの数学教師、高梨。
彼は観葉植物がいっぱいの進路指導室に生徒を読んで面談をするスタイルで、そこにやってくる生徒たちはそれぞれ「声優」、「鉄道運転士」、「メンズアイドル」などの夢を語る。
しかし高梨は生徒たちの夢に対し、データや実情を踏まえて否定的な見解ばかりを述べる。そんな彼のことを生徒たちは「夢なし」と呼ぶ。
学園物というか、教師を中心に置く作品は小説やマンガ、ドラマ、映画など様々なパターンがやりつくされてしまっている感がある。
しかし、この漫画が一線を画しているのは、彼に進路指導を受けた生徒たちが物語の序盤でアッサリと卒業を迎えるところだ。
卒業式の日、高梨は「皆さんにひとつお願いがあります。私は不定期ですが同窓会を開きますので、どうかできる限り、ご参加をお願いします。」という言葉を述べる。(そして、この言葉が、物語のカギとなる)
生徒たちは、高梨の進路指導に反して、夢に向かって努力をし、夢を少しずつ叶えていくのだが…
現在単行本は2巻まで出ているようなのですが、自分の仕事のこととも相まって、スラスラと読み進めてしまいました。2巻の終わりもかなりな展開の場面で、もう次が出るのが楽しみで仕方ないって感じ。
2巻、漫画の最後のページに奥付がついていて、本当にぎっしりいっぱいいっぱい詰め込まれてるなって思いました(笑
あと、2巻の真ん中辺りに置かれている高梨の休日の話がすごく好きです。
謎の隣人親子も気になります。
高梨を呼び捨てにするかわいい野球少年と、イカニモなゲイっぽい見た目のお父さん。腐男子的ポイントです。
次巻はまた半年とか出ないのかなあと思いますが、中途半端になるのも嫌なので、気長に次を待ちたいと思います。良作です。さらに良くなる予感!