幸福度

夢現の中、ぼんやりと彼の姿が見えた。

壊れてしまいそうなものをそっと包むように、優しく私の髪を撫でている。


はっきりとしない意識で彼に触れようと手を伸ばす。

少し濡れた柔らかい髪から真っ白い肌に触れる。


まだ寝てていいよ。


彼は優しく囁いた。

その言葉を耳にした瞬間、瞼は閉じ、また夢の世界へと旅立っていった。


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