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『自然という学び』 著者:9月のワンピース

自然。
それは唯一、自然法則に従って生命を全うしている。

自然。
それは、常に人間の心の癒しとしてそこにある。

自然。
それは、自然である。

自然を見ると人は感動する。
自然は私たちの込み合った社会の隙間に静かに、
ゆっくりと佇んでいる。
いや、反対だ。
私たちが自然の隙間にポツンと立っている。
この世で最も恐怖の四文字と言えばそう、「自然破壊」。
この四文字を見ただけで私は戦慄してしまう。
「自然」と「破壊」は対極にあると思いきや、
本来、破壊は自然側にある。
破壊は自然の中からのみ発生する。
従って、自然と破壊は対極ではない。
むしろ、同一なのだ。
これは決して破壊そのものが自然であり、
推奨されるという訳ではない。
むしろ、破壊は自然への冒涜なのだ。
人間は人間でもあり、自然の一部でもある。
人間と自然との間に境界線は存在しない。
そうでなければ何故、
人はここまで自然に魅了されようか。
自然という言葉を聞くと、なんだか落ち着く。
自然という言葉を口にすると、なんだか安らぐ。

自然には四つの色がある。

果てしなく続き、透き通るような美しさの青。
独特の存在感と癒しを常に提供する緑。
懐かしさと儚さで包み込む黄。
熱さと強いエネルギーで全てを照らす赤。

青空と森林、夕焼け、そして太陽。
私たちは自然とこの四つの色彩が漂わせる
空気と無と愛に影響を与えられている。
それはまるで自然自身が自らの存在に問いかける
行為のようだ。
今の社会において、自然は非日常となった。
周りを見れば田んぼではなく、高すぎるビル群。
精神を病み、山を登る。
悲しいことがあれば海沿いへドライブ。
悩み事があれば空を見上げる。
何かを解消するために人は自然に赴く。
それは人間社会と自然が乖離してきた証である。
いつの日か人間は、自然に対して独立宣言を行ったのではなかろうか。

「我々人間は、自然と対立することを誓います!」

自然は瞬時に抵抗することができない。
その瞬間はされるがままだ。
それは、規模すら関係ない。
しかし、確実にその波は押し寄せてくる。
それは既知の事実として人間のなかに存在している。自然が自然であるために、自然を愛す。
自然はこの世で一番の学びであり、友である。
私の吐く息が一つ一つ空に吸収され、新たな形となる。
呼吸を通して自然とささやかに会話する。
太陽の光が私たちの腸のなかに、恩恵を与えてくれる。

ああ、微生物たちよ。なんと喜ばしいことか。

微生物たちと少しばかりのヒトとの宿主を巡る争いはもうおしまいだ。盟約を結ぼう。
自然は意識の領域を超え、眠っている。
人間もいつかは眠りにつく。
自然は美しさと厳しさ両方を兼ね備えている。
美しさとは、厳しさで、厳しさとは、美しさである。
美しさだけを見つめる者は自然を羨み、
厳しさも見つめる者は自然になる。
空を見上げて貴方は呟く。

「ああ、なんと儚いものか」

それでいい、そのままでいい。
森林の呼吸と私の呼吸がピタリと一致する。
まるで私たちが呼吸のようだ。
鼻孔に沿って入ってきた空気が一切の隙間なく隅々まで循環していく。
その後、元の場所へと駆け抜けるよう、ゆっくりと流れていく。
一連の流れに圧というものは存在しない。
ただ流動性だけが支配する。
自然は純粋で私たちも純粋だ。
流れを知らぬものは、どこにもいない。
人間は自然から学びを得るが、自然は人間から学びを得ない。
自然は自然たるものとしてそこにある。
そう、それはそれでしかない。
学びは重要な役割を果たす。
真に自然の一部となることではじめて体現される。
自然はしばしば二元論的観念で捉えられる
ことがある。
確かに極性はあるが、それは過程でしかないようだ。
自然破壊は自己破壊で、自然への愛は自己への愛。
何を奪った?何を求めた?何を嘆いた?
自然は自然たるもの、自然でしかない。
自然は常に不自然でいることを抗い、
不自然は自然でありたいと願う。
自然は多くの学びを与えてくれる。
最後に、一言だけ添えて終わりとしよう。


落ちてゆく欠片を拾う者は拾われた者へなれず、
落ちる意味を考える者が明日へと生きる。




最後までご覧頂き、ありがとうございます。
自然は多くの学びを与えてくれます。
ということで、自分の本を出版するという夢に向けてnoteに書いた本を載せているので是非ご覧ください。
初投稿の本です。⤵︎ ︎


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