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『中性の子』 著者:9月のワンピース
xx-1
私の名前はジョーダン。
中学2年生。
1年生の時から好きな男の子がいるの。
好きなところは落ち着いてて爽やかなところかな。
そしてなによりかっこいいところが好き!
でも彼は女の子に興味がないみたい。
女の子と話している姿を見たことがないんだもん。
だけど大丈夫。
私はお化粧頑張ってるんだから!
それに料理だって毎日練習してるの!
今はまだ見向きもされないけど、いつか振り向いてくれるはず。
今年こそは彼と話してみたいな。
でもどうやって話しかけよう。
そうだ、周りの男の子に彼のことを聞いてみよう!
よし、まずはいつも彼と休み時間話しているAくんに話してみよう。
xy-1
僕の名前はジョーダン。
中学2年生。
今年も彼女と同じクラスだ!
秘密にしていたけど、実は彼女のことが気になってる。
彼女の笑顔はまるで天使のようだ。
彼女はいつも女の子に囲まれてて話しかけるタイミングがない。
と言うか、可愛くて話しかける勇気がない。
そういえば彼女が男の子と話しているところを見たことがない。
いつも何話してるんだろう。
そうだ、近くに行って聞いてみよう。
xx-2
最近私は運がいいみたい。
席替えでAくんと隣になったの!
これでAくんから彼のことを沢山聞けるわ!
「ねえねえAくん」
「どうしたの?」
「彼といつも何話してるの?」
「しょうもないことだよ」
「例えば?」
「ゲームの話とか」
「ゲームか。私、全然ゲーム分からない」
「ゲームって言ってもみんなが知ってるようなゲームだよ」
「どんな?」
「スーパーマリモ」
「あ、それ私知ってる!」
「でしょ。最近買ったらしいから一緒にしてるよ」
「え、い、一緒にゲームしてるの!?」
「うん」
「私も、」
「ん?」
「なんでもない!」
「そっか」
xy-2
やった!
今日は彼女、友達と2人で話してる!
何話してるか聞きやすいぞ!
とりあえず、近くの空いてる席に座ってみよう。
「ねえねえ、」
「なあに?」
「昨日のドラマ見た?」
「見たよ」
「主演の俳優かっこよかったよね?」
「かっこよかったね」
「最後のあのシーン、きゅんきゅんした」
「あのシーンよかったね」
「主演の俳優タイプなんだよね」
「そうなんだ」
「そういえばさ、どんなタイプが好き?」
「えー、私は、」
お、これはタイプを聞くチャンスだ!
「~~な人かな」
「素敵だね」
肝心な所が聞こえなかった、最悪だ。
xx-3
彼はゲームが好きなのか。
私もゲーム始めてみようかな。
でも得意じゃないからな。
そうだ、いつも彼とご飯を食べてるBくんに話を聞いてみよう!
「ねえねえBくん」
「どうしたの?」
「彼といつも何話してるの?」
「本の話をしてるよ」
「彼、本読むんだね」
「毎日学校来る前に読んでるらしいよ」
「え、毎日読んでるの。すごい、」
「だからいつもおすすめの本聞いてる」
「彼はどんな本が好きって言ってる?」
「色んな分野の本を読むけど、哲学が好きって言ってた」
「哲学、、。なんか難しそう」
「だよね。でも哲学って読みやすいんだって」
「もはや次元が違う気がする」
xy-3
「なんか、かっこいいって言うよりかわいいって思っちゃう」
「あー、分かる。かわいいってかっこいいの最上級だもんね」
「そうだね」
「そんな人、現実にいる?」
「んー、それは秘密かな」
「えー、何それ。いるのかな~?」
「どうだろうね」
秘密って絶対いるじゃん。
誰だろう、気になる。
いや、気になるけど気になりたくない。
だってそれが自分じゃなかったらって思うと、。
いや、そんなこと考えるな!
諦めるにはまだ早い!
「なら、悲劇のヒロインか王妃どっちがいい?」
「何その質問」
「まあまあ、いいじゃん」
「悲劇のヒロインかな」
「そうなんだ、意外」
確かに意外、って言うかどんな質問だよ。
それよりなんで悲劇のヒロインなんだろう。
xx-4
いや、次元が違ってもどこかで交わるはずよ。
もうあの人に聞くしかないかな。
「ねえねえCくん!」
「ん?」
「Cくんっていつも彼と一緒に帰ってるよね」
「うん、そうだけど」
「いつも帰り道、何話してるの?」
「映画の話をしてるよ」
「そうなの。映画なら私でも分かるわ」
「分かる?」
「あ、何でもない。彼、どんな映画見るって言ってた?」
「SFが好きって言ってた」
「え、SF、、」
「うん。宇宙を冒険してみたいんだって」
「壮大だね、」
「全ては中性だって教えてくれたよ。あの話面白かったな」
「中性?」
中性ってどういう意味だろう。
彼のことを聞くたびに遠ざかっていく感じがする。
xy-4
「悲劇って喜劇になる前夜なんだよ」
「どういうこと?」
「この世の全ての出来事は中性ってこと」
「余計に難しくなった」
「生まれたら死ぬ、与えたら与えられる、泣いた後に は笑う。悲劇もそんなもんだよ」
「なるほどね」
なんだか難しい話になってきたな。
悲劇が喜劇になる前夜?
悲劇は悲劇にしかならないと思うんだけど。
なにより、中性ってどういうことだ。
考えれば考えるほど混乱してきた。
z
私の名前はジョーダン。
あなたは誰?
僕の名前はジョーダン。
あなたは誰?
今回は中性の子を書きました。
ジョーダンはどこにいるのでしょうね。
ということで、
【自分で書いた本を出版する】
という夢を叶えるためにnoteやTiktok、Instagram、X(旧Twitter)に今まで書いた本を載せているので是非ご覧下さい。
必ず出版します。
※初めて書いた本です。
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