カクヨムのあまりの読まれなさ
カクヨムでコンテストがやっていて、それに応募している。
『さよならを云って』という作品だ。
引きこもりの小学校高学年くらいの少女、ベルティーユのために、ひと回り年上の「僕」がベルが登場する小説を書き、読み聞かせる、という話である。
枠としては『くまのプーさん』を使っている。『プーさん』は、クリストファー・ロビンに、父親が、クリストファー・ロビンと彼の持つテディベアであるWinnie-the-Pooh(プーさん)が登場する物語を作って聞かせてあげる、という話だ。
(誰かのためだけに物語を作って聞かせるって、エモいと思うんですよ)
もう完結した作品だから、毎日更新していて、まあなんとか読まれるだろう、と思っていたら、1pvもつかない日とかがあって、かなり愕然としている。
エピソードとしては、ほっこりするようなものもあれば、ちょっと不思議なものもある。僕は『ARIA』とか『灰羽連盟』とかを念頭に置いて書いた。(本当の本当はブローティガンの『西瓜糖の日々』だけど、オタクはこの小説を読んでいないので言及しない)
『さよならを云って』はそれらにまったく届いていないのだろうか?
あと、いちおう文学としての挑戦もしていて、それはラストシーンなんだけど、「僕」の語りがベルの語りに侵食される、というもの。そこに現代的なエモを乗っけた。
手口、ぜんぶ言っちゃった。
自分ではよく書けた作品だと思う。たしか今の形にする前の稿でガガガかなんかで2次まで行った記憶がある。それ以降、箸にも棒にもかからない。
もしかしてカクヨムじゃなくてなろうで連載していたら、もうちょっと読まれたかもしれない。カクヨムが駄目だったら、供養としてなろうに載せることにする。
未来のさよなら。
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小魔術