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Rー18 転生してバリカンになった女の話(第1話)
注意
この作品は性的な表現が含まれています。
18歳以下の方はご容赦ください。
プロローグ
はあ…
私は30歳手前の彼氏なし中学校教員
今日も職員室で延々と仕事
部活の指導、テストの採点、面談の準備、そして明日の授業の準備…
仕事は遅い方じゃない
ただ要領が悪くて、人から頼まれる仕事の量がめちゃくちゃ多いのだ
あー頭がクラクラするよ…。低血糖かなぁ?
あと少しで明日の準備は終わるのに
机の引き出しにしまっているチョコレートを頬張って、パチパチとパソコンでデータ入力し始めた時…
キューーンと頭が締め付けられような激しい痛みが襲って、耳の中でパーンと大きな音がした
(えっ?私ヤバいかも…)
身体が自由に動かない
椅子からドサリと崩れ落ちた
(ヤバい私…誰か助けて)
やがて目の前がパーッと光に包まれて、身体中が溶けてどこかに飛んでいくような感じがして
そこで意識が消し飛んだ。
第0話 カミナキ神殿の神具
カチャッという音とともに、私の意識が戻った。
柔らかい手のひらに身体全体が包まれている不思議な感覚。
意識はあるのに自由に身体が動かない。
全身が妙な振動でブルブル震え始めて、身体の真ん中が火照ってくる
震えと共にドンドンと湧き起こってくる未だかつて感じたこともない不思議な快感…
あぁん…突然私はどうしちゃったんだろ
「よしっ。これで大丈夫っと」
その時、またカチャッという音がして、身体の震えが止まった
快感の名残りの火照りもすぐに収まった
私の目の前には、巨大な剃髪姿の若い美女が私を覗き込むように見つめている
(えっ。何?何?)
私は激しく動揺する。
職員室で意識を失って、夢でも見ているんだろうか
しかし身体が一切動かない、一体私はどうなってるの?
全身の震えに少し慣れてきた頃、美女が私の頭の中に直接語りかけてきた
「はじめまして付喪神ちゃん」
(えっ?私のこと)
美女はさらに語りかけてきた
「あなたは私の髪から生成した神具のバリカンよ」
「えーっ?バリカン?」
まったくもって意味がわからない。人間だったはずの私がなぜバリカン?
神具って言っても道具でしょ?
「びっくりしてるの?ごめんなさいね。あまり自由にはならないかもけど、とりあえずそこから出ることもできるから待ってて」
美女が私(バリカン)の上のあたりをチョンと指先で触ると、私はスーッと光に包まれた気分になり、気がつくと漆黒のバリカンの上に輝くルビーのような赤い宝石の上に浮かぶように立っていた
あれっ?小さくなっちゃってるけど、確かに私だ!
自由に動く身体を確かめるようにあちこち確認してみた。
くたびれた黒いスーツの上下に白いブラウス
すり減った黒のパンプス
そして自分の唯一の自慢の腰まで届くロングヘア
「あら…あなたって意外に年をとっていたのね?」
髪の毛のない頭に宝石をあしらったティアラを付けた美女は私を手のひらに載せて失礼なことを言いながらクスッと笑った。
「いや別にそんなことはどうでもいいですけど、私を早く元通りにしてもらえませんか?まだ仕事も残ってるんです!」
私はできる限りの大きな声で彼女に訴えた。
だけど、美女は私を顔の側に近づけながらこう言った。
「うーん?よくわかんないけど、多分無理じゃないかなぁ?だってあなたこのバリカンの付喪神としてこの世界に来ちゃったんでしょ?もしかしたらもうあっちの世界じゃ死んじゃってるかもよ?」
(えっ?死んじゃったの私?)
実際にここに来る直前、頭が締め付けられるように痛くて倒れたんだっけ…
美女は悪気なくさらに続ける
「まあ神様というか精霊としてこの世界に呼ばれたわけだから。私もどうしていいかわかんないの」
「私はね。今日からここの神殿の管理を任されたカミナキっていうの。あなたはさっき私の髪と魔石を使って作ったバリカンなのね。私、髪とっても大事にしてたからちょっと泣いちゃったわ」
カミナキという剃髪した美女は突然私に語り始めた。
「それでね。私たちの役割は、ここに連れて来られる魔女や女兵士の髪を根こそぎ奪って、彼女たちを無力化することなの。」
(はぁ?何を言っているのかよくわかんないんですが)
そんな私の疑問を察知したかのようにまたカミナキはさらに話かけてくる
「この国はね。今とっても不安定なの。戦争や略奪もあちこちで起きてる。そして、戦争で大きな被害を出しているのが女性の髪なの。この世界の美しい女性の髪には強い魔力が備わっていてね。それが強い武器にもなるわけね。だから悪い女の魔力を奪うためにあなたを作ったわけ」
(はあ…)
「あなたは自覚してないかも知れないけど、あなたの長い髪にも相当強い魔力が染み込んでいるわ。髪を大切にしてたのね。だからこのバリカンの付喪神に選ばれたのかも…」
カミナキは指先で私の髪を少しいじりながら褒めてくれた
確かにめちゃくちゃ忙しい中でもこの黒髪だけは大事にしてきた
睡眠時間を削ってでも毎日シャンプーとコンディショナーを欠かさずにして
髪に優しいドライヤーでちゃんと乾かして
パーマやカラーもしていないバージンヘアを30年近く維持してきたんだ
「さてと。ちょっとあなたの髪の力を借りるわよ」
カミナキは私の髪を触りながら何やら呪文を唱える
「hdiwiwosmb..(再生!)」
するとどうだろう
私の髪から虹のような光が放たれて、カミナキの剃髪した頭に届いた
すると、シュルシュルシュルシュルと、あっという間にカミナキの頭から美しい黒髪が伸びて太ももの辺りの長さまで生え揃った
「あー良かったわー。きれいに生え揃ったわ。付喪神ちゃんありがとう❤️」
彼女は安心したような表情で私にお礼を言うと、さらにさっきの話を続けた
「それでね。あなたは私と一緒にこれからやってくる女たちがとっても大事にしている自慢の髪をここで剃り上げていくのよ」
美女はイタズラっぽく微笑みながら私に話しかけてきた
(えー!そんなの犯罪じゃん。やばいやばい)
「ん?そんなことないわよ。だって罪を犯したのはあちら側だもの。放っておいたらまた髪の魔力を使って何かをしてくるわ。だから髪を奪ってしまうことが必要なのよ」
よくわからないが、ここはそういう世界なのか無理矢理に自分を納得させる
「それでね。あなたのバリカンには、私のとびきりの魔力を織り込んだのよ。それはね…」
勿体ぶった溜めの後に彼女はとんでもないことを言った
『永・久・脱・毛❤️」
(ヒェ〜)
とんでもなく残酷なスキルじゃないか〜。
女の命の髪を剃り落として二度と生えないようにしてしまうなんてエゲツなさすぎるよ
なんてスキルを私に仕込んだんだよ…
「この世界ではね。髪が美しい人が美しくて強いの。だから髪を短く切られるなんて最大の屈辱だし、髪がない姿を他人に見られるなんて自分の裸を晒すことよりも恥ずかしいことなのよ。だからさっきの私もものすごく屈辱だったのよ。わかる?」
この世界ほどじゃないけど、人前で髪を剃り落とした姿を晒すのは確かに恥ずかしい
「だから私もここの管理を任された時に条件つけたのね」
一体何を彼女は望んだのか…
「それはねぇ…❤️ただ髪を剃り落とすんじゃなくって。なんというか拷問?調教?とにかくここにやってきた女には徹底的に何をやっていいってこと❤️」
( かわいい顔をしてとんでもない女だぞ… )
私は正直ドン引きした
「まあ、仲良くしましょうね。お互い。そういえばあなたこの世界での名前まだないわね。私が付けてあげるわ。そうねぇ…あなたバリカンなんだしバリ子でいいわね」
なんて安直なネーミングだろう…
もったいぶって考えてるフリをして結局はこれかい!
まあ、どうでもいいや
「それじゃあバリ子ちゃん。さっそくこれから刑の執行を始めるわよ」
そう言うと、私はまたバリカンの中に吸い込まれて一体化して動けなくなってしまい、カミナキの膝の上に乗っかった
第1話 氷の美女ヒュウの屈辱
§1激痛の麻縄
神殿の玉座に座るカミナキの前に麻縄で縛られた美しい女性が連れてこられた
涼しい顔立ちで薄手の白い着物と水色の帯を巻いた衣装で、黒い髪は日本髪のように頭の上で結えられている
「あなたが悪名高い氷の魔女のヒュウちゃんね?まだ21歳なのに大人びてて素敵よ❤️」
カミナキは半分バカにしたような口ぶりで年上のヒュウに言葉を投げつける。
「ねえ?あなたって街一つ氷漬けにしてたくさん人を殺しちゃったんだって?」
縛られていて猿ぐつわもされているヒュウは膝をついて黙ってうなだれているが、カミナキの質問に対して、キッとすごい目つきで睨んだ
「ふーん。ひどいことしてるのに捕まったらおとなしいんだ❤️まあ、口も塞がれているし。質問にも答えられないか。じゃあこうしようかな?」
「解放!」
カミナキが唱えると、ヒュウを縛っていた麻縄と猿ぐつわがあっという間にハラリと解けけて床に落ちた
と、次の瞬間
「舐めんなこのクソガキ!」
ヒュウは顔をあげて早速カミナキに怒号を浴びせると
「結氷!」と手のひらを私たちに向けて大声で叫んだ
青白い光が神殿中に広がり、氷が玉座に襲いかかってきた
(ああ。私たち凍っちゃう)
だけどカミナキは全く動じていない
「滅!」
たった一言少し大きな声で叫ぶと氷の侵攻は時が止まったようにやんだ。
ヒュウは悔しそうな表情をして、、負けじと続けざまに次の魔法を出そうと手のひらを向けるが、それよりも早くカミナキは
「脱❤️」
とそっと語りかけるように唱えた
するとヒュウの着ている着物の帯がひとりでにシュルシュルと解けてしまい、美しい白い着物を脱がされて全裸の姿にされてしまう
「うわっなんだ!やめろ、おい、やめろよ」あっという間に裸にされて狼狽えるヒュウ
「縛!」
カミナキは立て続けに呪文を唱えると、さっき解いた麻縄が蛇のようにニュルニュルと動き出してヒュウに巻きつき始めた
「やめろって…おい…わかったからぁ…」
必死で抵抗しようとするヒュウだが、麻縄は生き物のように動いて、さっきとは違う亀の甲羅のような形を作りながら容赦なくヒュウの全身をキツくキツく締め上げていく…
「い、いだい。。。だからぉねがいだから。やめててばぁ。ん」
最初は威勢がよかったヒュウだが、暴れれば暴れるほど麻縄がきつく締めあげていく
「あぁ…ダメ…ウゥん…」
どうやら股の間に食い込んだ麻縄がヒュウの大事な場所に刺激を与え、彼女はどんどん感じ始めて呂律が回らなくなるほどになった
苦しそうに、そして快楽を感じて身悶えるように彼女は自分の魔法で凍りついてしまった床の上でのたうち回っている
「なぁんだ。まだそんな元気が残ってるんだねー。けっこう魔力も残ってるみたいだし」
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