前澤友作さんが搭乗したソユーズカプセルを生で見て感じたこと
前澤友作さんのソユーズカプセルが期間限定(11月27日から12月3日まで)で東京・日本橋三井タワー1Fアトリウムにおいて公開されました。
二度と無い機会。『これは見に行くっきゃねぇ!』と思い、見てきました。
寒空の下、葛飾区から自転車を1時間ほどかっ飛ばし、ついにカプセルと対面。
宇宙から帰ってきたカプセルが、デーンと鎮座されていました。
もうこの時点で僕のテンションはマックス。
平日の19時ごろに訪れたので、人もそこまでいなくて結構間近でガン見できました。
階段から中も覗けちゃう。(*´Д`)ハァハァしながら、内部を覗くと…
うぉおおすげえぇえ……えっ……激狭ッッ!?
余りの狭さに驚愕しました。
宇宙クラスタの僕、今までソユーズの打ち上げ映像や、内部映像などは死ぬほど見てきたのですが…狭い、狭すぎる!
画像じゃわかりにくいかもですが、軽自動車の前座席程のスペーズも無いのには驚きました。ホントに、小型テント程の空間しかないのです。
正に大人三人が身を寄せ合ってやっと乗れる程度。目の前にスイッチや計器類がバンと目前に迫っているのですから、帰還モジュールの中では膝を抱えて縮こまるしかありません。
もう正に、人間を宇宙に送って、地球に送り返すための究極形態と言っていいでしょう。
(閉所恐怖症の方にはたまんないでしょうねぇ…)
参考までに、下記の動画がソユーズ打ち上げ時の船内の様子。YouTubeに上がっている数多のソユーズ関連の動画で、以下の2つが分かりやすさザ・ベスト。
打ち上げの様子。
そして帰還時の様子。(0:43~から)
前澤さん、一部の人の間では『お金配りおじさん』などと呼ばれていて、批判や嘲笑の対象となっていましたし、今でもそんな目で見る人も少なからずいるでしょう。
かくいう僕自身もお金配りは『やりすぎじゃねーかな?』と思っていましたが、今回生でソユーズカプセルを見て、前澤さんへの印象が変わりました。
言うまでもなく、宇宙飛行には"リスク"があります。ロケットの打ち上げ成功率は、テクノロジーの進歩と共に飛躍的に向上しましたが、それでも100%、打ち上げが確実に成功するとは限らないわけです。
打ち上げ時に不具合が発生して、緊急脱出システムが作動しなかったら、帰還時にカプセルのパラシュートが正常に開かなかったら…命の危機だってある。つまりは、死…
前澤さんはそういったリスクもろもろを含めて、大枚はたいて(一説によれば、カメラマンの平野陽三さんと併せて2人で計100億円をロシアに払ったらしい)宇宙に飛び立った。
これは、凄いことですよ。
ISS国際宇宙ステーションが飛んでいる宇宙空間までは、地上から400キロほどしかありません。でも、誰でも行ける場所じゃない…
文字通り、地球周回軌道に行ける人間は、神に選ばれた人間でなければならないのです。
前澤さんは、自らの命の危険と100億円を秤にかけて、それでも軌道上から青い地球が見たいがために宇宙へ行った。前澤さんの今回の決断を見て、前澤さんのことを見直せざるを得なくなりました。
100億円もあれば、孫末代まで遊んで暮らせるどころか、そこそこの大企業を従業員ごと買うことだってできるでしょう。リスクを承知で宇宙に行った、そこが凄いところだと思います。
人生は決断と取捨選択の連続です。時には思い切った決断をすることもあるでしょう。
前澤さんを賛美するつもりはありませんが、前澤さんは"漢"だと思います。
常人じゃ、とてもとても、こんなこと出来ない…。
今回の前澤さんの決断(バクチとも言える?)は、挑戦する前に動じたり、尻込みしてしまう僕らが見習うべき点もあるのではないでしょうか。
なぜ前澤さんがここまで成り上がれたのか、今回黒焦げのソユーズカプセルを見て理解できた気がしました。前澤さんは、運命のめぐりあわせというか、神様に選ばれた人間だから宇宙に行けたのでしょう。
前澤さんの"お金"と”大胆な決断力は”今度、私たちにどんなファンタジーを見せてくれるのか、楽しみですね。ソユーズカプセルを無料で公開して頂いたことに感謝と感激を。