SUNABACO DX人材育成講座 第8回 ソーシャルイノベーション
「ソーシャルイノベーション」社会全体にとって有益な価値を創造する!ロジカルシンキングはイノベーションの阻害である。
今回衝撃的だったお話から。
前回庵野秀明監督がプロフェッショナル仕事の流儀で
まさに、アニメ現場でイノベーションを起こしている庵野監督の、その言葉が刺さる!
ロジカルシンキングで、理論立てて頭の中で捻り出した答えでは「イノベーション」を作ることができない。現場にある、データそのものを見つめて、そこから導き出した統計的な答えが「慣習」に変わるイノベーション作り出す!
もう、この話だけで今回の講義受けた価値ありますわー
「それってあなたの感想ですよね(ロジカルシンキング)」
「いえ、データでこうなっています!(EBPM)」
「実際に手を動かし、現場で得たデータから、新しいイノベーションに繋げる」
ここの違いを明確にして、イノベーションを行うのだ!
という話を今回お送りします。
前回の質問の回答から
個人でもバックログを作成すること、スプリント期間を設けて管理することは重要です。
自分の中で:スクラムマスター、プロダクトオーナーなどの役割(ロール)を振って、それぞれの立場から現状を評価する(メタ視点)ができると、より良い
周り人賛同者がいることが大事。一人でやるのではなく、仲間を増やして管理をしてくれる人を見つけよう!
信者を増やすことが、使ってもらえるようにしていくのに重要!
「やっている人に関わると、メリットがある」ということがを感じさせていく。アーリーアダプターから文化を作っていきましょう
現場の人間がやった方が「早く、より良いものが作れる」
これに尽きる。(SUNABACOが入ったとしても、現場の人の方が良いものを作れる!)
プロジェクト自体は社内で作り、スポットで外部の人間を入れるという方法もあるが棚卸しは自分でやり、アプリの開発などは外部の人間と相談しながらやるぐらいの距離感が大事。
明確なゴールのない開発になるので、組織内でどうやって稟議を通したらいい?そもそも、金額も含めて見積もりをどうやってやっていくのか?
自分でできるところまで作ってみて、そこから先は外注する(自分で作れるところまでやってみて、試す)
稟議の通し方:目標を(何を達成したいのか)はっきりとさせる、具体的な作り方は概算で。これを企画書にする。
これぐらいの予算で、これくらいの結果が出せます。という企画書を作る。
どれくらいやれるかは、やってみないとわかりません。
アジャイルの第一歩目はわかっている。
まずはそれをやりましょう。それが出来上がったところで、どれくらいのコスト感が目処がたつ。そこから逆算して考えていく。
関わる全ての人にとって良い価値を考える。
デジタルでやることで、データが取れるという強みがある。
良かったものは残し
ダメなものは捨てる
良かったもの、ダメなものを選ぶ基準は、RCTやABテストでやる!
評価に時間がかかる場合はどうするか?
どれくらい違ったら、結果が変わったと言えるのか?
優位差が出る統計的な限界点はどこになるのか?データ量が増えれば増えるほど、そこの因果関係を確認しやすくなる(統計学的因果推論)。
成果物が使ってもらえるかどうか。これが全ての結果である。使ってもらえないものは価値がない!
未知なるものはアジャイルで
既知のものはウォーターフォールで
企業の規模に関係ない!
アジャイルだから、回し続けなければならないというわけではない。
アジャイルの一つのゴールは
予算の関係、時間の関係で最低限のゴールを引いてそこまでで一旦仕切る。
アジャイルで作っていき、最終的に出来上がったものを継続するときはウォーターフォールに変わっていく(アジャイルはウォーターフォールの前段階)。
ソーシャルイノベーション概論
いかにして関わる人間の関係性をうまく調整しながら、価値を創造していくか
古いものに変わって、新しいものが生まれて、価値が生まれる。
資本主義の中で生きているのであれば、価値は創造的破壊から生まれる
今までのやり方から、全く新しいものに取って代わる。
それによって大きく便利になっていく。これがイノベーション。
医療業界は、電子カルテがイノベーションになるべきであった。
医療従事者は医療のイノベーション(新しいものに取って代わる)に集中するあまり、働き方のイノベーションに注力することができなくなった。
「医療は、失敗してはいけない」という強迫観念のもと、失敗しても良いはずの「働き方」にも新しいことができないようになってしまった。
ほんの少しのリスクの安全のために多大なコストを支払う。
医療におけるリスクは一人の命に当たる場合もあり、そのコスト自体が悪いとは思わないが、「働き方の変更」は失うものが小さい。
その差を考えずに「変わらない事」を選び続けた医療業界には、変わらない、変われない「サイロ」が乱立し今まさに最も効率の悪い業界となったのかな。
おっと、話が逸れたな。
日本人の文化+医療業界の文化から、「失敗しない事」が最上の価値になってしまった。
需要の移り変わり、必要なものがどんどん変わっている。
今までの延長線上の改善よりも、イノベーションの方がリスクが少ない!
イノベーションの5つの類型
新しい製品/サービスの創出
PC、電話、音楽プレイヤー全てを一つの端末に
新しい製品が、人々の生活を変えた。
新しい生産方法の導入
企画、販売まで一気通貫に管理する。間に入る業者が減ることにより、コスト削減になった。大量生産も可能になった。
新しい市場への参入
スマホに直接ゲームを入れることで、ゲームをやりたいけどゲームを買ってもらえない層にリーチした。フレンド、ガチャをはじめて実装した。
チョコザップも同じやり方。
新しい市場を開拓することがイノベーション
徹底的にリサーチした結果(チョコザップは、めっちゃABテストやってた)
新しい資源の獲得
リラくる:マッサージ屋さん
安くマッサージができる。施術者は全員個人事業主でやっている。常に雇っているよりもコストやすく。個人事業主なんで、それぞれで競争させることができる。
人的リソースの雇用方法を変える。
新しい組織の実現
組織の形を変えることもイノベーション!
「キーパーテスト」同じチームの中の人たちに、残って欲しいかを調査し、そこで必要ないと判断されたら解雇などの厳しいルールもある
インクルーシブなイノベーションとは
従来はものづくりの結果が、イノベーションであった
今はものを作っただけではイノベーションを起こすのか?それはでは足りない。
生成AIも、イノベーションだが、まだ社会を変えていない(少なくとも医療分野では何も変わっていない)
ユーザー体験から、社会実装までやることで、初めてイノベーションとなる!
全部繋がって初めてプラスの価値創造となる!
iPS細胞ですら、まだ社会実装、社会変革までは起こせていない。
「ただ気がつきました」
「発見しました」
の研究では、破壊的創造を伴う新しい価値を生み出し社会を変える研究を(少なくとも田舎の公立大学病院では)できているとは思えないな(個人の感想)。何のための研究をやっているのか、それを考える時間をもらったことがないな。
ソーシャルイノベーションを起こすには、インクルーシブでなければならい
社会全体にとって良いもの、関係者全てに良いもの。
両立しなければいけない。
インクルーシブなソーシャルイノベーションを起こすのに必要なもの「パブリックリーダーシップ」
様々な組織を飛び越えて、利害関係を調整する。これができる人間が大事。
DX人材育成講座は、このリーダーシップが取れるように、他業種をマゼル教育を行っている。
バウンダリースパナー
ロジカルシンキングはイノベーションの阻害である
新しい着想のために、固定概念から離れて、不確実性をとりにいく
その不確実性は、今までとったデータから示唆されてくるはず!
それは、
計画された偶然性(セレンディピティ)
「素人のように考えて、玄人のように実行する」
個人のキャリアの8割は、偶然の要素によって左右されている!
偶然性はArtの考え方。混ぜることでそこに新しいことが起こる可能性が増える!SUNABACOの卒業制作も、違うナラティブを混ぜることで、偶然性から何か新しいことが起こる「可能性があがる」
今回の感想
「ロジカルシンキングはイノベーションを阻害する」
もうインパクト絶大でした。
ソーシャルイノベーションを起こすためには、関わる人全てがハッピーな状態を考える必要がある。しかしそれぞれのハッピーがコンフリクトする時は上手な落とし所を考えていかなきゃいけない。
計画された偶然性(セレンディピティ)を準備することで、不確実性から新しいイノベーションを生み出すことができる(生み出す可能性が上がる)。
まずは交流し、活動し、ここにいる事を示し同じところに留まらないことがイノベーションを生み出すきっかけになる!(と思う)
ロジカルシンキングというただの「恥ずかしがり」から、脱却していくことで新しい偶然性とイノベーションを!