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育成年代×怪我(オスグッド編)
サッカー選手における育成年代でのスポーツ傷害について
オスグッド-シュラッター病
今回は少し専門的な内容を組み込んでお話していきます。
トレーナーの勉強をされている方も読んでいただけるような内容になっているのではないかと思います。ぜひ!!
オスグッドとは??
みなさん一度は聞いたことがあるでしょう。
オスグッドは、成長期の男子に多く見られる膝の障害のひとつです。
好発年齢は11~13歳。脛骨結節部の疼痛、腫脹、圧痛が主な症状となります。
では、なぜosgood病は育成年代で好発するのでしょうか?
一般的な原因は、急激な骨成長に軟部組織が追いつかないことに加え、スポーツを行うことで大腿四頭筋に繰り返し牽引力がかかり、膝蓋腱付着部が剥離、修復を繰り返しオスグッド病となります。
特徴としては、膝蓋腱炎と同様に運動を行うことで痛みが増悪し、安静にすることで軽快していくとされています。
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osgood病はアポフィーゼ期からエポフィーゼ期の初期にかけて起こり、この時期はちょうど成長曲線のフェーズ2の時期に該当します。
こような骨形成の過程である時期にサッカーのようにキック動作によって大腿四頭筋を酷使することで、osgood病が引き起こされやすくなっています。
これらを予防するためには、大腿四頭筋の柔軟性を確保することが一番に考えられます。
しっかりと使った筋肉はストレッチしてあげる習慣を今から身に付けてください。他の怪我の予防にも貢献します。
また、若いからと言って、ウォーミングアップを疎かにしないことも重要になってきます。今後ウォーミングアップについても詳しくのせていこうと思っていますが、これも障害予防には外せない項目なのでしっかりと見直してみてください。
最初の記事にも書かせていただきましたが、指導者がこういった知識を持っているのと持っていないのでは、選手の可能性も大きく変わってくるはずです。さらに、トレーナーやチームドクターがいるチームでは余計に知っておいてほしいです。基本的な知識があれば、トレーナーなどスタッフ間でのコミュニケーションの質も高まりますし、選手をどのタイミングで復帰させるのか、試合の起用の仕方も正しい判断ができるのではないでしょうか。
選手たちのためにも、学び続けましょう。
ここからは論文を使ってより実践的に応用に入っていきます。
少し専門的な内容も入ってくるので、ぜひこういったスポーツ医学について勉強している方も読んでいってほしいなと思います。
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