大人、そして指導者としての責任
私がnoteを書こうと思ったきっかけ・・・
それは、本当にサッカーを教えるだけが指導者なのか。選手に何かあったときに本当に正しい対応できるのか。正しい知識を持てているのか?
そんな疑問を今の自分自身にも抱き、今までの自分のサッカー選手として歩んできた中でも大人たちに対して感じることがあった。
本当に今のままで選手に対して100%のサポートができているのだろうか
あるいは、とある状況に置かれたとき、正しい対応ができるのだろうか
自分自身の心に問いかけ、うなずくことができますか?
選手の未来を背負っているという自覚と責任。
もちろんプレーをするのは選手自身であるが、選手の能力を最大限に引き出し導くことがことが私たちの役目である。
選手たちは、自主練習をして、自分の目標に向かって努力をしている。
私たち大人も同じであるべきではないか。
選手と同じ、いや、選手以上の熱量を注ぎ、自分自身を磨き上げていく必要があると私は思う。
・・・
といった感じで、
冒頭から少し熱くなりすぎてしまいました。(笑)
過去の自分の悔しさを想うと、ついつい熱くなり過ぎました。
どんな過去があったんだこいつ!って思った方。
安心してください、いつか話します。
さっきから何言ってんだこいつ、なんて思わずに温かい心で読んでください。
これから私の記事を読んで、みなさんに「学び続ける」ことの大切さをしみじみと感じていただきます。
1)学び続ける姿勢=「謙虚さ」
私は学び続ける姿勢は、「謙虚さ」に直結すると思います。
では、なぜ謙虚さが大切なのか…
別に絶対謙虚でいろ!なんていってませんからね。
学び続ける姿勢から培われる「謙虚さ」が生む素敵な連鎖、、、
一緒に考えていきましょう。
私にはだいすきなサッカー選手がいます。
元なでしこジャパンのレジェンド、宮間あや選手です。
みなさんご存じの通り、2011年W杯でなでしこジャパンは世界一に輝きました。失礼な話ですが、誰もが世界一になることを想像をしていなかったと思います。私もそうでした。(笑)
しかし、開催国のドイツに勝利し、多くに日本人ファンを次々と増やし、サッカー関係者の方々は優勝の瞬間をその目に焼き付けたことでしょう。
そんな優勝ストーリーの裏側には、素晴らしい物語があるのです。
アメリカ代表との決勝戦、2-2で迎えたPK戦。
熊谷紗希選手(現なでしこジャパン)が決めれば勝ち。
選手たちは祈り、優勝が決まった瞬間、熊谷選手、そして2本のPKをスーパーセーブしたGK海堀選手のもとへと走っていき歴史的勝利の喜びを分かち合いました。
にしても、何度見てもこの優勝の瞬間は鳥肌たちますね、、、
しかし、そんな中、チームの優勝を喜ぶ前に、相手チームのアメリカの選手のもとへと歩き、1人1人とハグをする選手がいました。
そうです、宮間選手です。
私はもとから宮間選手が好きでしたが、もうこれを見た瞬間に、大ファンになりました。
かっこよすぎ!!!!!!
絶対的王者のアメリカを倒し、世界一を獲った瞬間。
彼女は10代の頃から代表に選ばれているので、これが3度目のW杯。
試合に関われない時期を経て、中心選手となって臨んだ2011年のW杯。
世界で戦う厳しさを誰よりも知っている彼女。
だからこそ、誰よりも優勝という喜びを感じているはずなのに、この夢のような歴史的瞬間に、共に戦ってきた仲間と喜ぶことよりも、まず先に相手チームを称えるその姿勢に私は感動しました。
このような選手がいたから世界一を獲れたと確信しました。
そしてなによりも、彼女のこの行動に応えるアメリカ人選手の対応を見れば、宮間選手が世界的にどれほど有名で、素晴らしい選手なのか簡単に理解することができますよね、、
日本人としても非常に誇らしい行動であり、こういった行動が人々の心を動かすものであると思います。
これがスポーツの素晴らしさであり、謙虚さのが生む素敵な連鎖へとつながります。
今回は学び続けることの内容は書いていませんが、私は学び続ける姿勢は謙虚さに繋がるとこの章の最初に言いました。
では、なぜ謙虚であることが大切で、その行動はどのように人の心を動かし、いい連鎖を生み出すのか。みなさんなんとなく想像できたのではないでしょうか、、、
これは、サッカーだけでなく、他のスポーツ、そして仕事でも同じように当てはまることだと思います。
世界で活躍する選手を育成したい、、、そう思う指導者の方もいらっしゃると思います。なら、ぜひ、まずは素晴らしい人間性の「個」を育成しましょう。
人間性の構築には、特に中学生から高校生の年代で決まります。この年代でしっかりとした「個」を育てることがキーポイントとなると私は考えます。
中高年代の指導をされている方、親御さん、今が人生を左右する大切な時期であることをしっかりと理解していてください。
自分自身で考え、行動し、学び続ける、この姿勢の繰り返しが、謙虚さを生み出す。それは、子どもも大人も同じです。
そういった選手、そして大人(指導者)が増えていくことを願っています。
2)もし、選手が足首を怪我した時あなたはまず一番最初に何をしますか?
慢性足関節外側不安定症
みなさん、この言葉、聞いたことがありますか?
おそらく聞いたことがある方は、トレーナーとして関わっている方やなんかしらの外傷障害についてお勉強された方でしょう。
では、ここでひとつ質問です。
自分のチームの選手、または子どもが、またはチームメイトが試合中、相手と接触し、足首を捻ったとします。
その時、あなたはまず最初にどんな応急処置をしますか?
冷やしますか?
ガチガチに固定しますか?
救急車を呼びますか?
何もせずとにかく安静にしますか?
氷を入れたバケツに足を突っ込みますか?
放っておきますか?
サッカーでの外傷の割合はレベルが上がれば上がるほど肉離れなどの筋肉系の怪我の割合が多いですが、次いで多いのが足関節の外傷です。
受傷から復帰までは、受傷直後の応急処置で復帰までに要する時間、そして後遺症の残存の有無に大きく関わってきます。
特に足関節においては、一度捻挫をした後、正しい応急処置、そしてその後の機能改善など復帰後含めてハビリテーションを行わなければ、約半数の人たちが慢性外側不安定症を引き起こします。
簡単に説明すると、慢性足関節外側不安定症(CLAI)とは、最初の障害発生から6~12か月以内に持続痛、腫脹、および足関節周りの可動域制限が解消されない状態のことを指します。
つまり、サッカーを続けていく中で、常に足関節へ不安を抱えプレーをしていくことになります。
捻挫なんて所詮、捻挫。
決して間違いではないと思います。
実際に復帰までさほど時間を要さない捻挫も存在するからです。
たかが捻挫。されど捻挫。
「ただの捻挫」といった大人の先入観が選手の明るい未来に「後遺症」として残し続けてしまうかもしれません。
なぜ、専門家でもない方々にこんな話をするのか。
選手のためです。
指導者を含め、大人が正しい知識を持つことがどれほど大切なのか、想像できますよね。
大人になって痛くなってくる古傷ってあるじゃないですか。
でも、それを身体が資本の選手たちに、選手である期間に引き起こしてはいけないと思います。
さらに、怪我したところに後遺症を残さない!とそこだけにフォーカスを当てて考えてしまうのは、残念ながら非常に甘いです。
例えば、足関節を捻挫した既往歴のある選手が、ちゃんとしたリハビリを行わなかった場合、将来的に、足関節の関節可動域制限が残り、足関節で衝撃を吸収できない分、必要以上の負担がかかり膝関節の怪我を引き起こしたり、育成年代に多く見られるシンスプリントの原因になったり、中足骨の疲労骨折のリスク因子へとつながってきます。
もちろん、この判断は専門家が行えばいい領域です。
しかし、今の日本の育成年代にトレーナー、そしてチームドクターが常駐しているチームはどれほどあるのでしょうか?
トップレベルのチームでは、当たり前のように役割が細分化されていますが、プロやアカデミーチーム、全国大会出場常連校などでないと厳しいことが現状であると思います。
だから指導者を含めた大人たちが、最低限の正しい知識を身に付け、専門家へと引き継ぐことが理想だと考えます。
誤った情報に左右されることなく、正しい知識をもった指導者を増やしていきたい。そして、選手たちがよりサッカーに打ち込める環境をメディカル的側面から整えていくことが私の夢であり、目標です。
これから多くの情報を発信していくので、ぜひ読んでみてください。
私もまだまだ勉強中ではありますが、何か子どもの身体つくりに困っていたり、怪我への対応、障害予防の観点から考えるウォーミングアップ、夏に気をつけるべきことや熱中症対策、アスリート向けの食事など気になることがあればご連絡ください。
皆様と一緒に、私も学び続けます!!