倉庫バイト①
夕方も薄暗闇の中、パンパンになったタイヤのチャリをこいで、明日のバイト場所の倉庫を下見に行った。
えっ?
15分かかってないやん!
行けるわー
明日はマイチャリで仕事だぜ!
***
初めてのタイミーバイト。
9時始業で、8時半前に到着。
何でも最初は、早めにするもんや。
受付どこですかー?
そこらにいた警備のオッチャンに聞いた。
「◯◯会社さんは8時半には開いてるから、階段上がって2階の右奥行ってください」
ほー、なるほど。
今日の会社の事務さんは早くに来てるんやな。
と、ドア開け受付のお姉さんいてる。
『タイミーですー』言うたら、
「8時半からなのでっ」
あーそうかいな
ちょいと待ってからも一度行くと、
「安全靴お持ちですか?」
『ないです』
「ここに名前入れてください」
靴の先を保護する硬いホルダー1セット(これが結構重い)を貸してくれた。
「向こうにある休憩室で時間まで待っててください」
と言われ、受付とは逆側の休憩室へ。
ドアを開けるとアクリル板で囲われた席が広い部屋の中にいくつもあった。
1番左奥に冷蔵庫があり、その先に扉があった。
開けるとこれまたたくさんのロッカーがあり、適当な所に荷物を入れた。
ロッカー。
自分で4桁設定する鍵タイプ。
この前まで働いてた所とおんなじや。
マジ面倒。番号忘れたらどないするんやろ、とか何とか考えているうち、次から次へと、従業員さんが入って来た。
初めてなんですー
教えてくださいー
と、仕事場に持って行けるものや、休憩所のいろんなルールを聞いた。
さあ
9時から初めてのタイミーバイトが始まるで。