満員電車とスタローン
おはようございます。(朝に下書きして夕方までアップしなかったという失態。)
いつもは自転車で通勤しているのですが、今日は久しぶりの電車通勤。少し遠い勤務先へ。
10年近く長距離を満員電車で通勤していたので、通勤先が自転車で行ける距離になった時には小躍りしたものです。むしろそのために転職したと言っても過言ではない。
だって満員電車っていろんなものを奪っていきますよね。
気力、活力、体力、理性、知性、思いやり。
じゃあその分早起きしていけばよかったのかもね。昔の自分を擁護するなら、前日の満員電車通勤で削られた体力をギリギリまで寝て回復する必要があったのよね。そうよね。
自転車通勤はとても良い。しかも公園の近くに住んでいるから、通勤時に公園を通って行けば森林浴できる。HP削られる前にボス戦に臨めるとほんと仕事はかどる。
ただ今日は駅や電車に人がたくさんいるのを見て妙にうれしくなってしまって。なになにこの感じ。人の中に埋没している安心感。誰にも気にされていない解放感。みんな自分の用事に間に合うかしか気にしてない。
私のいつもの職場は人数が少なくて事務室では常に見られている感じがするし、実際に常に周りを気にして行動することが求められる。
電話はかかってきている番号を見て、誰宛か予測してその人が出られるように受話器を取るタイミングをずらす。でも取れるようにスタンバイはしておく。自分の仕事が忙しくても談笑には乗る。それができているか、見られている気がする。できなければ、「あの人仕事できないよね」。まあ気のせいかもしれないけどね。
朝、駅を急ぐ人は、ぎゅうぎゅうの電車の密度を上げる一人一人は自分がこれから向かう場所しか見てない。その中に埋没する心地よさ。誰も気にしてない。私の仕事の評価も直近の私生活も何もかも、そんなの関係ない。通勤時間にはいろんな人がいて、みんないっぱいいっぱいで、周りの人を気にする余裕はない。そこに発生した人の意識の狭間、みたいなものが妙に心地良い。
(周りを気にしないといっても迷惑をかける行為は言語道断ですが。)
今日は森林ではなくて、人の波に乗ってざぶんと職場に到着しました。
前に座っていた渋いおじさまの、目を閉じた顔がシルベスタースタローンにそっくりだった。おじさまは私にジリジリ意識を向けられて、さぞ窮屈な満員電車だったことでしょう。