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オヤジの生着した話
突然夕ご飯の時に、母親が
「そういえば、オヤジはちゃんと生着したみたい」と言った。
生着とは移植した造血幹細胞が骨髄で新しい血液をつくり、白血球の数が正常になること。
要するに、造血幹細胞移植が上手くいったのだ。
たまたま白血球の形が一致したさい帯血があり、
白血球が生着するまでの間で合併症など病気を引き起こすことなく過ごせた事は、運がよかったと思う。
これは本当にさい帯血を提供してくれた親子に感謝しかない。もしこれがなかったら、自分か弟がドナーになっていた。
さい帯血の場合は約3週間、生着する日数が必要みたいだ。計算すると、ちょうど3週間。オヤジは神っている。
これからどうなるかわからないが、リハビリを経て退院する形かもしれない。しかし、病気になっているのはオヤジだけではない。
血液系のガンの患者さんは意外といる。おそらくオヤジが思っているよりも早い退院をすることになるだろう。
母親との電話でオヤジは、
「個室から4人部屋に移らないといけないので、荷物を取りに来てほしい」と言ったみたいだ。
オヤジは個室を満喫していたみたいで、母親が
「少し声が嫌なトーンでだった」と私に言った。
個室生活を満喫していたのかもしれない。意外個室の生活を楽しんでいたのかもしれない。
普通の生活に戻るのが大変だと思う。
だが、しっかりと前に進んでほしい。
4人部屋は4人部屋でいい事もあるし、嫌な事もある。
愚痴が止まらなくなるだろう。困ったな(笑)
読んでいただいてありがとうございます。
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