災害の被害を抑える三大原則
はじめに
コロナショックから自身を守るための原則を3つ紹介します。
・想定にとらわれるな
・いかなる状況でも最善を尽くせ
・率先行動者であれ
この3原則の意味と具体的なやり方がわかった方はもう読んでいただかなくて大丈夫です!
ブラウザバックして行動して下さい。
書いてあることはわかったけど、何をしたらいいかわからない方はぜひ読んでほしいです!
自己紹介・・・・
私は災害時に有効なコミュニケーションについて卒業論文を書いている新大学四年生です。東日本大震災や大雨といった自然災害に見舞われたときの人々の動き、危険な行動を研究しています。
今回群馬大学の片田敏孝教授の著書「人が死なない防災」から引用させていただきます。今回の様な疫病にも役立つ防災教育の方法と、災害に向き合う正しい姿勢を教えてくださる良書です。
"人が死なない防災 (集英社新書)"(片田敏孝 著)
https://www.amazon.co.jp/dp/4087206335/ref=cm_sw_r_apa_i_gqjFEbX944EB8
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1.想定にとらわれるな
結論から言いますと、想定にとらわれないことで、臨機応変な行動ができます。
しかし「想定にとらわれる」とはどのような状況なのでしょうか?
災害時に「想定外」という言葉を聞くことがありますよね。
その想定とはマニュアルに書いてある被害の基準のようなものになります。
「この災害は
過去の事例に基づき○○と言った被害が出た場合
その時に△△な対応をする」
この「想定」はこれくらいの被害があったらこれをしてねというあくまで説明書に過ぎません。
専門家は説明書以上の被害が起こった際に「想定外」と言うだけです。
例えるならば、粉々になってしまった携帯電話の修理方法が説明書に乗ってないのと同じです。
しかし専門家と違い、私たち市民は知識がないため捨てるしかない携帯電話を見て
・粉々になってる!!どうしよう!!
・説明書に修理方法書いてないんだけど!?
・もう使えないの!?なんで??
・作ったメーカーが責任取ってよ!
となります……
このように、説明書(想定)を前提にした考え方や行動が「想定にとらわれた」という状況です。
「想定」への依存
自動車免許を持っている人は教習所で、「だろう運転」ではなく「かもしれない運転」にしなさいと教わったと思います。災害でもまさにそうなのです。
車の運転中🚗
〈信号のない横断歩道にて〉
「待ってる人いないから渡ってくる人はいないだろう」→ダメ❌
「ここら辺自転車多いから急に渡ってくるかもしれない」→正解⭕
この場合のだろう運転は渡ってくる人がいないと思い込んでいる点が問題です。
サイドミラー、バックミラー等を確認して全く人がいないことが他人に説明できれば構いません。
コロナウイルスの場合
〈日常生活にて〉
「元気で菌を持ってないと思うから、マスクも手洗いもしなくていいだろう」→ダメ❌
「無症状なだけで菌を持っているかもしれないから、手洗いうがいとマスクしよう」→正解⭕
ダメな場合の人は菌を持っていないと思い込んでいます。
しかし「私は菌を持っていない」ことを
他人にどうやって証明できますか?
PCR検査を受けました?
陰性でした?
専門家の太鼓判もないのに、「持ってない」と思い込むのは少々乱暴な理論に思います。
想定があっているとは限らない
ここまで読んでもらえれば、
「いついつには終息するでしょう」
「○○をしていれば、感染拡大は防げます」
と言った専門家の想定があっていると自信を持って思えますか?
「この情報はあっているだろう」より
「この情報は間違ってしまうかもしれない」!!
想定(思い込み)にとらわれず、
今できる効果的な対策(手洗い、うがい、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、咳エチケット、外出時のマスク)
これをコロナウイルスが終息するまで続けましょう。
相手は自然です。何が起きるかわかりません。
だから想定にとらわれないで、できることをするしかないのです。
(このnoteも信じすぎず「間違ってしまうかもしれない」と思って読んで下さい)
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2.いかなる状況でも最善を尽くせ
あなたが
一人暮らしでも、
シングルマザーでも、
インフルエンサーでも、
お金に余裕のない家庭の父親でも、
その時にできる最善を尽くすことが、あなたとその周りの人を助けることになります。
最善を尽くせ、それは簡単なことに思えます。しかし私は更に一言付け足したいと思います。
「死ぬかもしれないけど」
自然の脅威であるコロナウイルスに向き合う姿勢は
「殺らなければ殺られる」であり
「頑張れば助かる!」や「みんなの力を合わせよう!」と言ったポジティブなものではありません。
広瀬すずさんからポジティブな言葉が叫ばれても
経済が冷え込む→食べ物が買えない→命が尽きる
このルートで人は死にます。災害は人を殺すのです。
(広瀬すずさんを否定してるわけではないです!)
最善とはそれ以上できない精一杯の頑張りです。
医療従事者の皆さんは最善を尽くしても
コロナウイルスや他の疾患の患者さんを救うことができないことがあります。
しかし医療従事者の皆さんは絶望してますか?
ただひたすらに最善を尽くし続けてくれています。
本当にありがとうございます🙇
だから
不要不急の外出をせず
困っている人を助け
励ましあい
今できる効果的な対策↓
(手洗い、うがい、バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動、咳エチケット、外出時のマスク)
を終息するまで続けましょう。
*画期的なアイデアや一発逆転の奇策は災害時には存在しません。
言った手前申し訳ないですが、「死ぬかもしれないけど」って耳に痛く、嫌な言葉です。
でもみなさんの最善で大きな力が生まれます。
それこそ様々なサービスが最善を尽くせば、
無料で外出せず、
対面と遜色ないコミュニケーションを取りながら、エンタメに触れられ、
おいしいご飯を食べて、
楽しく毎日を過ごせるはずです。
最高のルートですよね☺️
最善の積み重ねは最悪を生みません。最善になります。
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3.率先行動者であれ
最後の原則は守りきることができたら「自分も周りも守ることができる最高の原則」です。
率先して行動することが誰かを守ることにつながるのでしょうか?
少し前に日本でもテレワークやフレックスタイムでが推奨されましたね。
実際の所全国一斉に導入されたと思いますか?
そんなことないですよね。
「大企業の○○が導入した」というニュースを見て導入し始めた企業もあったことでしょう。
でもそのおかげで多くの人々が通勤電車に乗らずに済んだわけです。
始めに導入した企業がいたから、結果的に多くの人達が助かりました。
この時の企業が率先行動者なわけです。
ここで言えることとして、
「人はメリットが確約されないと動きにくい」
「誰かがやったことで成功したことをする」
です。
たとえ2つの原則を守り、想定にとらわれず最善を尽くす姿勢を取っていても、そこにお金やリスクが絡まっているとなかなか踏み出せないものです。
ここにある人間の心理が働いています。
それが正常化バイアスというものです。
例としては
・地震速報が鳴っても、「誤作動だろう」
・仕事で怒られても、「○○も怒られてたし大した問題じゃないだろう」
・コロナウイルスが騒がれていても、「インフルエンザみたいにただの流行り風邪だろう」
つまり、緊急事態になっても「そんなことないだろう」と重くとらえず、見ないふりをするバイアスです。
東日本大震災の際に「正常化バイアスが命の危険をもたらした例がありました。
〈津波警報発令後〉
子:警報鳴ってるよ。避難しようよ!
親:大丈夫大丈夫。大した津波じゃないって。
子:すごい揺れだったじゃん!死んじゃうよ!!
親:しょうがないな…
〈高台へ避難後〉
"彼らの自宅は津波に流されていた"
(「人の死なない防災」55ページに書いてある実話を元にした例です。)
正常化バイアスは
・面倒だから
・周りがやってないから
・意味がないと思うから
・自分は違うと思うから
・危険なことに巻き込まれないと思うから
・関係ないと思うから
と人の行動を抑制させます。このバイアスを解くには自身の意思が必要です。
人から言われても頑として動かない人、考えを曲げない人いますよね?
納得しないと動けない頑固親父のようなイメージです。
Q.では何をすればいいのか?
A.信頼できる情報を与えましょう。
先ほどの例であれば「子供に言われた死んじゃうよ」です。
しかし全ての人にこのような子供はいません。
他に同じような信頼できる情報は「行動している他者」です。
最初のテレワークを導入した企業ですね。
地震であれば、同じ地区の人が避難してるのを見ると不安になって避難しますよね。
コロナウイルスであれば、周りがマスクをつけてアルコール消毒をしているのを見ると不安になって気を付けますよね。
テレビやネットで流れる大量の情報より、身近で信頼できる人の行動が一番の情報になるのです。
だから周りの人を変えたいならまず自分が「情報」となるのが一番早いです。
その時に忘れてはいけない大切なことは
誰かを助けるためにはあなたが助かっていないといけない
ということです。
崖から落ちそうな人の手を掴むためには崖の上から引っ張るしかありません。
空を飛び抱き抱えてあげられるのはフィクションの中だけです。
つまり
周りの目が気になっても、
(自分の安全を確保した上で)最善と思うことを
一番最初にやってください。
前例がない中テレワークを進めた企業を見て導入した企業の様に、あなたの行動で動ける人がたくさんいます。
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まとめ
簡単にまとめます。
・想定にとらわれるな
→だろう運転をかもしれない運転にしろ
・いかなる状況においても最善を尽くせ
→自然の前では死ぬかもしれないけど、今できることをやろう
・率先行動者であれ
→非常時でも人は正常化バイアスで動けない。だから自身が情報となって最善の行動を一番にやろう
災害における至上命題は「人命の保護」です。
それ以上でもそれ以下でもありません。
これを読んでくださった皆さんは
・この状況をどうにかしたい!
・どうやってコロナに立ち向かえばいいんだ?
・周りの人をコロナから守りたい!
と様々な想いがあると思います。
ありがとうございます🙇
あなたのおかげで、あなたの周りの人が助かります。
このnoteに書いてあることは鵜呑みにせず、使えるなと思った部分だけ活用して下さい。
シェアよろしくお願いします。
私は
・「何とかなる」想定にとらわれません
・最善の行動を粛々と行います
・周りの人を助けるために率先して行動します
この三原則をここに誓います。
2020/3/26/23:47 小山由貴
執筆活動のモチベーションになります!あと僕のご飯にもなります🍚