見出し画像

共助社会は助け合いの社会だ

こんにちは。前の記事で少しだけ心が軽くなったユキタカです。タイトルにもある共助社会について詳しく説明したいと思います。

この社会は武社会学部4年の自分がこれまでの体験から考えた「理想の社会」になります。

みなさんも自分にとっての「理想の社会」を思い浮かべながらこのnoteを読んでみてください。(↓これが前の記事になります。)

それでは本編に入ります。


共助社会?

共助とは読んで字の如く「共に助ける」という意味で、これは防災実践における「自助、公助、共助」という考え方から取ってきています。そう、災害から身を守る時に重要な考え方の一つなのです。


今のコロナで「自助、公助、共助」を説明すると
自助・・・手洗いうがい、外出時のマスク着用
公助・・・緊急事態宣言の発令、自粛の要請、休業店舗への補償
共助・・・外出時のマスク着用、日用品のシェア、買い物代行
といったものが挙げられます。


自助と共助に「外出時のマスク着用」が含まれているのですが、マスクをつけることで、自分の身を感染から守る役割(自助)と、もし感染していた場合マスクを着用していることで他人への感染リスクを抑える役割や感染症が広がっているという視覚から危機感を感じさせる役割(共助)があります。

一つの行動でも多面的な役割があることがわかりますね。

こういう”一度で二度お得”な行動で動いている社会が理想だと思っています。

おすそ分けのような分かりやすい共助もありながら、コンビニの店員さんにも簡単に「ありがとう」と言える小さな共助がある暖かい社会っていいですよね。

この状態ってお互いに持っている物を時と場合に応じて使い合う、つまり共助しあうわけです。

これをわかりやすく説明してくれてるのはキングコング西野さんです。

ちょっと長めですが引用させて頂きます。

皆、分かっているんですよ。
「せ〜の」で、全員が2週間チョイ外出をやめたら、こんなウイルス、いとも簡単に潰せることを。
でも、それができない。
生活していかなくちゃいけないからです。自分の店を守らなくちゃいけないからです。
それって、自分の店を守る人が自分しかいないからじゃないですか?
(中略)
僕は今、オンラインで十二分に働ける状態にあるから、この期間は西野が働いて、西野が稼いで、その稼ぎを皆でシェアしよう、という。
10年後は僕が助けてもらうことになるかもしれないから、その時は、迷わず助けてもらう
そうして、家族や会社単位で分断するのではなく、身の回りの人すべてを信頼し、繋がっていかないと、今回の相手は倒せない気がしています。

みんな自分の身を自分で守んなきゃいけないから働かないといけない、でもオンラインで十分働ける西野さんが代わりにみんなのこと守ってあげるよということです(男前過ぎる☺️)。


悲しいことに今の社会では「自助、公助、共助」の中で自助の割合がかなり高いと思います。

もちろん自分の身を守ることは全然悪い事ではなく普通のことです。でも自分の店を自分たちだけで守る(自助)に他の人に助けてもらう(共助)を組み合わせたら最高じゃないですか?行政からの援助もあったら尚良しですよね。

「困ったときはお互い様」を社会レベルでやるのが共助社会なんですよね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

共助社会を作るために必要なこと

この共助社会は今までの社会より少し「みんながみんなに対して優しくなる」ことがルールなので、重要なのは「教育」になります。ここでどんなことを教えたらいいか考えてみたので紹介します。


①自分の要望100%で行動しない

共助をするためには、自身の行動が自分だけじゃなくて他の人をどれだけ助けられるだろうか考える必要があります。そうすると以下の行動は世の中から消えます。

・行列の横入り→横入りした人しか得をしていないため
・痴漢→加害者によるストレス発散にしかならないため
・店員に横柄な態度を取る→店員も同席者も全く得をしないため

他にもクレームや理不尽な暴言やいじめなどが無くなります。


そもそも人って自分含む誰かの要望が行動の原動力だと思ってるんですけど、

その誰かの要望を叶える方法は色々あって、その中から何を選択するか考えてますよね?

ここでは「自分の要望を叶えたい」と「周りが得をするためには?」の二つの基準が必要なんです。

基準2つも必要なんて面倒くさそう…と思ったそこのあなた!そんなことないですよ!

例えば、コンビニで「安さ」と「おいしさ」という基準を加えて選ぶようなものです。こう聞いたらそんなに難しくなさそうじゃないですか?

だから少しの心がけで①はできると思います。


②誰かが困っていたらとりあえず助ける

困っている人を助けよう!って偽善ぽく聞こえるのでどうしてそれが共助社会のルールなのかバチバチの損得感情で考えてみましょう。

ちょっとクイズを出したいと思います。


Q.お金がなくてお腹が空いて困っているAさんにアンパンマンが顔の一部をくれました。さて、Aさんはお腹が空いてから何日目にアンパンマンが助けてくれると一番嬉しいでしょうか?


答えは簡単ですよね

A.1日目


もう一問出します。

Q.ばいきんまんがお腹が空いたと泣いていました。アンパンマンは顔の一部をあげました。しかしばいきんまんは嘘をついていたので、そのパンを食べずに捨てていました。得をするのはどっちでしょう?


助けたという事実があるので

A.アンパンマン

なんですね。


この2問からアンパンマンはなるべく早くパンをあげるとより喜ばれて、相手が嘘をついていてもパンをあげることで自身が得をしています。


人が人を助ける時も一緒で

得をするためには
・なるべく早く助ける
・嘘をつかれても助けたという事実が重要

ということです。


でも助けなくても損はしないんじゃないの?


そう思う人もいると思います。もしこの世界で「損得」が具現化しているとしたらどうでしょう?

得は時間が経つほど減っていきます。ろうそくみたいなもので、灯り=得するポイントだと思ってください。

時間が経てば経つほどろうそくが短くなっていきます。やがて燃え尽きてその場にあったろうそくが10から0になってしまいました。

つまり全部ろうそく燃え尽きちゃって何もない状態って目の前にあった10の得を0にしていることなんですね。

もちろんアンパンマンは得の代わりに「顔の一部」を失っています。でもジャムおじさんが代わりの顔を作ってくれるのでアンパンマンからしたら、それも「また誰かを助ける機会が減らない」所から得ですよね。


損して得取れということわざがありますが、共助社会ではアンパンマンの様に得して得取れが当たり前になります。


ゴミ拾いをしている人を見ると。ポイ捨てやめようかなと思うように、自分のためにやった行動が誰かのためになっていれば、その誰かの行動も誰かのためになって…という風に得の総合値が指数関数的にグンと伸びる気がしませんか?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

終わりに

みなさんはある一組の男女が命を授かったことで生まれました。そしてこの社会に育てられました。ご飯を作ってくれる人、おもちゃを作ってくれた人、物を運んでくれる人、自分を笑顔にしてくれる人など家族や友人だけでなく様々な人によって支えられて今まで生きてこれました。

その支えてくれた人全員があなたの顔を思い浮かべて仕事をしていたでしょうか。そんなことないですよね。それくらいの「助け」でいいんです。地球の全員がいつもより一人分多く働いたとしても、その一人分は誰かの頑張った一人分として戻ってきます。

一人分でもトントンなので二人分でもトントンです。怠ける人がいて戻ってこなくても「信用」というボーナスポイントが入ります。

「がんばっても報われる社会なんだ!」、「やったらやった分だけ認めてもらえるから嬉しい!」という声が溢れる社会それが共助社会だと思っています。

執筆活動のモチベーションになります!あと僕のご飯にもなります🍚