見出し画像

【IT知識自信無し】AWS クラウドプラクティショナー 合格体験記

この記事は

 先日、タイトルにもあるAWS クラウドプラクティショナーに合格しました。IT資格を取得するのは10年近くぶりでしたので忘れないうちに記録しておく備忘録です。
 そしてこれからこの試験を受ける方に向けて私のケースが役に立てばいいなと思います。
 この記事は決して効率よく勉強する方法や合格必勝法が書かれている訳ではありませんので、あしからず。

私のスペック

現在PG兼SE。
仕事を進めるのに必要最低限の知識しかないIT基礎知識0のエンジニアです。
簡単な学歴、職歴は以下。
○ IT系専門学校卒 ←過去問丸暗記で基本情報を取得
○ IT企業 4,5年
○ 接客業 1年
○ IT企業 1年    ←いまここ

 1つ目のIT企業から2つ目のIT企業までは求職期間含めて2年ほど間が空きました。
 IT系専門学校も1つ目のIT企業も、言われたことだけやる学ばない人間でしたので未だにITの基礎知識に不安を覚えます。基本情報も丸暗記だったのですぐに内容を忘れました。

 平日は日中仕事なので主に朝、通勤中、お昼休み、土日に時間を見つけて勉強しました。趣味の読書やイラストも平行して行っていました。試験日を自分で決められるので大まかな試験予定日を決めながら、無理のない範囲で勉強に挑みました。

受けるきっかけ

 2つ目のIT企業の仕事でクラウドサービスに出会いました。
 AWSではないサービスでしたが1つ目のIT企業で全く触れず、IT系情報を全く追わない私にとって初めての出会いでした。それまではオンプレ+仮想サーバがすべてと思っていましたが今はクラウド化が進んでいて大きな衝撃を受けました。
 面白そう。それが私の気持ちでした。もっと知りたいと思い、クラウドサービスを勉強することにしました。
 勉強するからにはなにか目標がほしいと思い、資格試験を受けることにしました。しばらく勉強をしていなかったので資格を取得して勉強を続ける自信と習慣を手に入れよういうサブ目的もありました。

AWS クラウドプラクティショナーとは

 Amazon Web Service の基礎の資格です。
 Webの買い物やプライムビデオなどでご存じの方も多いAmazonが提供しているクラウドサービスがAmazon Web Service 、略してAWSです。(Amazonの商売?の手広さに驚きました)

 公式の資格説明はこちらになります。
https://aws.amazon.com/jp/certification/

あると良い知識:6 か月間の基礎的な AWS クラウドと業界知識
試験方法:CBT方式 (受験日を予約してPCから受験できます)
試験料 :11,000円 (税別)
合格点 :700~  (満点が1000点)
こちらのサイトが分かりやすくまとめていました。
https://proengineer.internous.co.jp/content/columnfeature/13442

 補足:クラウドサービスとは
    私はまずクラウドサービスが何の事か分からない所からの
    スタートでしたので説明を挟みます。

クラウド(クラウド・コンピューティング)は、コンピューターの利用形態のひとつです。インターネットなどのネットワークに接続されたコンピューター(サーバー)が提供するサービスを、利用者はネットワーク経由で手元のパソコンやスマートフォンで使います。
クラウドの特長のひとつは、利用にあたって、コンピューター(サーバー)の所在地(どこ?)が意識されない点です。たとえるならば、雲(クラウド)の中にあるコンピューターを地上から利用しているようなイメージです。そして、クラウドの形態で提供されるサービスを「クラウドサービス」と言います。
従来のコンピューターの利用形態では、利用者は手元のパソコンの中にあるソフトウェアやデータを利用していました。しかしクラウドサービスでは、ネットワークを経由して、雲(クラウド)の中にあるソフトウェアやデータをサービスの形でつかうのです。

    引用元:https://jpn.nec.com/cloud/smb/column/01/index.html

私の勉強期間、使用した教材

 期間  :2021/02/01 - 2021/04/04 (04/04が試験日)
 勉強時間:55時間

 教材  :
  ① 公式のe-ラーニング教材
    AWS Cloud Practitioner Essentials (日本語字幕版)
     ジェシー、モーガン、ブレインの3人が送るユニークな動画です。

  ② テキスト
    一夜漬け AWS認定クラウドプラクティショナー直前対策テキスト
     一夜漬けとありますが一晩では絶対無理でした。

  ③ Udemy
    この問題だけで合格可能!
    AWS 認定クラウドプラクティショナー模擬試験問題集
     絶対やった方がよいです。

実際に行った勉強

2/7 - 2/28
 公式のe-ラーニング動画で勉強しました。
 朝、頭が冴えている時に動画を見て理解→通勤中や昼休みにスクリプトを読んで暗記、復習の流れでした。ここで大枠を理解、暗記しました。何度もスクリプトを読んで覚えました。

2/28、3/1
 テキストを1周しました。
 8割位は公式のe-ラーニングで覚えたことなのでさらっと読みました。最新の内容ではないので注意が必要です。e-ラーニングで覚えたことと違うと思ったら調べて確認しました。

3/15 - 3/24、3/29 - 4/4
(抜けている日にちは仕事や体調の都合で勉強していません)
 テキスト、Udemy の問題集を解いて知識の定着と弱点の補強を行いました。
 Udemy は通勤中や昼休みでもスマホで手軽に復習できるのがよかったです。
 全問解く→間違った問題を復習→全問解き直す を数回したあと、どうしても内容が混ざってしまう機能があるので公式のe-ラーニングとテキストを見ながらノートにまとめました。
 どの問題も最初は合格に満たない点数だったのでこの時点でとても不安でした。ノートにまとめ直す(自分なりに考えてoutputする)ことで記憶の定着に繋がりました。

勉強をしていて躓いた点

○ 基礎知識の足りなさ
 以下のワードを調べました。一部です。意味を知っている前提で説明が行われるので理解するために都度調べていました。
 ⚫ ITインフラストラクチャ
 ⚫ デプロイ
 ⚫ アクセレーター
 ⚫ プロセッサ
 ⚫ トラフィック          他多数

 調べることでなかなか勉強が進まず自信を無くしますが、その後も出てくるワードもあるので長期的に見ると理解に繋がります。
 試験合格が目標であれば効率が悪くイライラしますが、今回私は内容の理解と定着だったので前向きに調べました。
 余談ですが、説明を見てもよく分からないことが多々あるので私にこの業界は難しいなぁと思いながら食らいついています。

○ 勉強法の不一致
 数年ぶりの勉強だったので勉強と平行して勉強法の本を読んでいました。
 やれそうなものは取り組もうと思い、テキストにマーカーを引きながら1周→2周目はマーカーのところだけを読んで覚える、という勉強法を実施しました。
 4日くらいやって、なにか違うと思ったのでやめました。
 理由は以下です。

 ⚫ 読む + マーカーを引く という2つの作業を同時に行うと
  頭に内容が入って来なかった。
 ⚫ 隙間時間にマーカーのところを読み返したらマーカーが邪魔だった。

 私がマルチタスクが苦手、マーカーの色が濃すぎたのかもしれない、など合わなかった理由はあると思います。人によっては効果がある勉強法なのだと思いますが、方法に執着する必要もないと判断し、やめました。
 結果的に見切りが早かったので前倒しで始めた問題集で弱点を知り、自己分析をすることが出来ました。

○ 問題文のワードで回答を覚える
 問題文に「API」が含まれていたらAWS Cloud Trail、「TOC」が含まれていたらAWS総所有コスト計算ツール、など、こういう理由で答えはこれ、と回答するのではなくキーワードを探して他の箇所は読まずに回答する癖がついていました。
 基本情報はこの方法で丸暗記して合格しましたが、今回は合格することが目的ではなく理解して覚えることが目的です。
 それにこの方法で覚えるとキーワードに該当する選択肢や異なるキーワードが複数あったり、問題文を読ませる問題があったりと、なかなか正当率をあげることが困難でした。

 他の方のこの試験に受かるための記事では、こういったキーワードを見つけて考える回答法が推奨されていることもありますが、今回の私には合いませんでした。
 ノートに自分なりにまとめて理解するように思考を切り替えました。


試験の予約

 e- ラーニングを受けていたサイトとはまた別にアカウントを作成しました。他の方の記事を何度も見て日本語で受けられるように予約をしました。
 予約は完全に他の方の記事任せだったので割愛します。

 予約する際に困ったことは予約可能日でした。
 私は自宅で受験ではなく、会場に行って受験する方法を希望していましたので会場を探して予約可能日を確認しました。すると平日のみ月数回しか予約可能な日がありませんでした。
 いつでも受けられると思っていたので焦りましたが、行き慣れていない別の会場も近くにあったのでそちらを確認したら毎週末、予約が可能でした。
 流行り病の影響もあるのだと思いますが、近くに試験会場がなく選択肢が少ない地域に住んでいたら不便だったと感じました。


試験当日の流れ

 無事試験を予約出来まして、当日どのような流れだったか書いていきます。誰得感はありますが、私は直前数日前から緊張して他の方の当日の流れを読んでいたのできっと誰かには得があると思い、書いていきます。

 当日の前ですが、前日に会場を下見にいきました。
 初めて行く会場だったので会場の場所と入り口の確認に行きました。当日試験前に場所や入り口がわからず焦るのか嫌だったため、エレベーターホールの何階に何の会社が入っていますよ、という案内板で試験会場があることを確認しました。
 それでも私が試験を受けた日が日曜日だったのでビルの表玄関が閉まっており試験前に少し焦りました。(よく見たら試験会場をご利用の方は裏口からお入りください、という案内がありました)

 いよいよ当日です。
 ものすごく緊張しました。受かるか落ちるか。問題集では毎回1回目の挑戦では合格点に届いていなかったので、初見問題に対応できるか不安でした。よく間違うサービスをまとめたノートを見返していざ、会場に向かいます。
 会場へは手続きなどあるので15分前に到着していることと案内のメール(全文英語(全コピペでGoogle翻訳した))に書かれていたのでジャスト15分前に到着しました。ギリギリ。

 事前に調べていた当日の流れではビデオ通話で試験官の方とお話しして~だったのですが、CBT方式の試験を行う用の会場だったからか受付のお姉さま方が色々やってくれました。
 会場に入ると受け付けがあるので名前を言い、受ける試験を確認されます。
 規約がかかれた紙を渡されて、見ました、同意します、のサインを書きます。
 顔写真をその場で撮られ電子サインを書きます。(なんだったのかよく分かっていない)
 荷物をロッカーにしまいます。席に持っていけるものは身分証1つでした。あとは受付の方から渡されたロッカーの鍵、ホワイトボード、ペンのみです。
 席に行く前にカンニングペーパーが無いか確認されました。ポケットに何も入っていないこと、両手の裏表に何もかかれていないこと、腕時計を外していること、眼鏡の裏に何もかかれていないこと(!)、を受付のお姉さまにチェックしてもらい席に案内されました。
 10時30分試験開始で予約しましたが、席に通されたらもうスタートしました。問題を解く前後に5分ほど注意事項の説明とアンケートが設けられています。

 試験開始です。
 まず、文字が大きくて目がチカチカする(全画面表示)こと、文字のフォントと文字間隔が独特で知っているサービス名なのに頭に入ってこないことに驚きました。模試を受けておけば事前に把握できる情報ですが、少し焦りました。
 普段家で勉強する時とは違う環境音、マスクの違和感に中々集中することが出来ずに、それも焦りました。
 試験内容は書けないのですが、まず一通り解きました。不安な問題は後で確認できるようにフラグを立てます。確実に正解だと感じる問題数を正の字でメモ用のホワイトボードに書いて25問くらいあったのでひとまずこの時点で不合格確定ではないと安心しました。
 問題すべてを見直して、最後にフラグを立てた問題を見直して、残り時間20分。あっという間の70分に驚きました。あとはもう考えても分からないと諦めて終了しました。
 「おめでとうございます。合格です」と画面に表示される文字を数分見つめて喜びに浸りました。てっきり帰りに受付で結果をもらえるものと勘違いしており虚を突かれました。スコアは表示されていなかったため、半信半疑でしたが、受かった...かもしれない!!!!と内心大喜びしました。

 試験を終えると受け付けに戻ります。AWSからのお知らせ(5営業日以内にスコアが予約したアカウントのページに追加されるよ)の紙を受けとり、会場での全てが終わりました。

 スコアと合格証が来るまでは完全に信じられない、試験後の画面の「合格」の文字はもしかしたらシステム不備で合格用のページが表示されたのかも知れない、と物凄く疑心暗鬼で迎えた翌朝。
 5営業日以内、かつ、受験日が日曜日だったので数日は来ないと思い、振り返りをしていると4時04分にAWSからページを更新したよ!というメールが来ました。無事合格していました。よかったです。


受けてみて

 今回、私は勉強の習慣なしの状態から未知のクラウドサービスの試験を受けました。
 受けてみてよかったことは、合格できたこと、勉強の習慣がついたこと、自分に自信を持てたことです。
 受けるにあたり、Twitterの時間を減らしたり、うまく理解できず悔しかったり、試験料が高かったりマイナスなこともありましたが、トータルで挑戦してよかったと感じています。
 本来なら実際にAWSを触って理解した方が良いのですが、机上だけで受かり嬉しいような仕事で実践を求められたときに困りそうな複雑な気持ちです。AWSをさわらなくても教材だけ合格することができますが、実際に触って理解を深めた方がもっと勉強時間を短縮できたような気がします。
 苦手と思い続けていたIT系の勉強を始める良いきっかけになりました。
 次のソリューションアーキテクトの試験勉強をするか、別のクラウドサービスの試験勉強をするか、まだ決めかねていますがこれからもこの調子で勉強を続けていきます。

いいなと思ったら応援しよう!