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「蛇目孫四郎斬刃帖 正雪の黄金」レビュー

 時代小説家故・峰隆一郎先生の1本。湯島天満宮に眠るとされる由比正雪の埋蔵金三万両を巡る暗闘。中野石翁に雇われる剣客浪人・蛇目孫四郎の埋蔵金探索を描く。
 ゲストヒロインは、淫蕩な居酒屋の女主人お冬と耳が聞こえない茶屋の看板娘お琴(悲惨な末路が多い峰作品には珍しく、どっちも生き残る)
 中盤まではいつものパターン通り、公儀の外道な目付がニセ埋蔵金の罠を仕掛けたり、盗賊しばもぐりの百造一味(構成員百人で偽名が伊加里長助!)が孫四郎と宝の手がかり(紙片)を奪い合ったり。
 終盤の目付お抱えの浪人剣士達との決闘は、なかなか見ごたえが有る。
 そして最後の最後に明かされる、三万両の隠し場所は!?(ヒント・灯台下暗し)




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