「クールフェイス3巻 ロイヤルブルー」レビュー
お転婆姫リデル殿下の護衛官レニー一行を主人公とした、冒険&戦記の名作シリーズ。
過去に途中まで読んだ文庫版が電子化してたんで再読。3巻からは読んでないと思ったら、読書途中で読んでたことに気づくw まあ泣ける巻だし、あんまり内容覚えてないからいいけど。この機会に長年の積読解消です。
父王を亡くし、若干10歳のイレリア王国女王リデル。彼女は隣国の軍事大国スパルキアとの戦争を回避するため、催眠で平和を呼ぶという伝説の青き蝶、ロイヤルブルーを探索することに。
「余はロイヤルブルーを見つけるのじゃ!」と、周囲の反対を押し切り、山深きロレンツォ王国にお忍びで旅立つ。
今回も姫の護衛として同道する主人公の超能力持ち護衛官レニー(題名のクールフェイスとは彼のこと)、同僚の女護衛官タニア、我儘富豪娘エリカ、亡き妹の霊が憑いた愛猫シルバのご一行。
ロイヤルブルー最初の一匹を見つけた賤民娘ホリーに導かれ、山国の首都で老獪なロレンツォ王ジュネや気の良い守備隊長マフィと知り合う。
だが、今回の目的となった伝説の蝶ロイヤルブルーとは、スパルキアの若き総督ガルディアとその兄、レアルフ参謀(シリーズの仇敵)の仕掛けた陰謀だった! という前半。
スパルキア軍のロレンツォ城急襲からの悲劇、そして王城脱出行の過程で偶然たどり着いた、ロイヤルブルー達の生息する楽園イダ。
しかし伝説の楽園イダとは、古代文明の遺した危険な遺構と大きく関係しており、スパルキア軍の追撃によって惨劇は更に続いていく。
・・・という3巻。肉体に秘密を持つガルディア総督と薄幸の幼女ホリーがいい味出しております。イラストとあとがきは新規(但し表紙のみ)