演芸界の今に思う事 その7
私は数年前まで露の新治師匠を存じませんでした。
師匠を知ったのは、毎年お盆時期の上野鈴本演芸場特別公演の仲入り出番で必ず顔付けされていてその公演を聴きに行ったからです。
米朝師匠を思い出させる上品な上方言葉、指先にまで神経が行き届いた綺麗な所作にすっかり魅せられ、その特別公演以外にも関東での出番があれば追いかけていました。
この夏に定年退職を迎え生まれ育った関西に戻ってきて、新治師匠の高座を聞ける機会が増える事は本当に嬉しく思っています。
先に書いた通り、上方本寸法と言える噺