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あるところに 元気のないおおかみがいました。 わけもなく いつもため息ばかりつき トボトボあるいていました。 その様子を心配した村長に「そんなに暇なら森の学校に通う子供たちに本を読んでやってくれ」とたのまれました。 とりあえず やることもないので 適当な本をもち しぶしぶ行くことに しました。 教室には たくさんの羊の子供たちがあそんでいました。 「てきとうに読んで帰ろう」 遊んでいる中 おおかみはひとりで読み始めました。 すると うるさかった子供たちは 静
ボクはねんど。こむぎからできているんだ。 ボクには12このきょうだいがいて みんなちがういろ。 ボクはゆきみたいにまっしろなねんどなんだ。 ボクはいっしょにあそんでくれる こどもたちがだいすき! コネコネコネ コネコネコネ マッサージ いいきもち。 だけどいろをまぜられるのは にがて。 だって にがてないろの きょうだいと くっつかなきゃいけないんだもん。 とくに くろいねんどの くろねん。 くろは しろをあっというまに よるにかえてしまう。 あ、また
ぼくは すっぱい すっぱい うめぼしさ。 からだぜんぶすっぱい たねもすっぱい おまけにふしぎなにおいがするってみんなから いいかおされない。 だから くやしくて まっかになって もっとすっぱくなった あるひ ひとりですっぱくしてると まっしろでほっかほかなごはんが はなしかけてきた 「ボクはおいしくなるためにべんきょうをしてます。きみなかまになってよ」 ぼくなんかむりだとおもった だけどふんわりごはんにやさしくつつまれ からだはポカポカ こころもポカポカ きも