シェア
ガタン ゴトン ガタン ゴトン 赤い電車が走ってる もくもくもく 雲がふくらみ おじさん顔出す 「あかいのほしいよ」 「あおはいやだよ」 そういって どこまでも どこまでも おいかけてくる ガタン ゴトン ガタン ゴトン 赤い電車は どこまでも走りつづける くものおじさん あかがほしくて どこまでもついていった。 沢山の青があるのに飽き足らず ないものにフォーカスする欲深い雲の話
あるところに 元気のないおおかみがいました。 わけもなく いつもため息ばかりつき トボトボあるいていました。 その様子を心配した村長に「そんなに暇なら森の学校に通う子供たちに本を読んでやってくれ」とたのまれました。 とりあえず やることもないので 適当な本をもち しぶしぶ行くことに しました。 教室には たくさんの羊の子供たちがあそんでいました。 「てきとうに読んで帰ろう」 遊んでいる中 おおかみはひとりで読み始めました。 すると うるさかった子供たちは 静