その日は雪が降っていた。
3話
アンティークドール改め、電波美少女の爆弾発言は瞬く間に学年中に広まった。
朝は超のつく美少女転校生にみんなぎゃあぎゃあ騒いでいたのに、お昼休みになった今、彼女はにこにこしながらあたしの一挙手一投足を紙パックの牛乳片手に眺めている。
勿論、周囲には誰もおらず、しかし遠巻きに見守られているのは解って、正直言えば大変居心地が悪い。
「萩原。顔、阿修羅みたいになってるよ」
「うるさい早川、黙っておたべ」
今日はいつもつるんでいる子が休みだからか、一緒にお昼を食べていた早川にげ