私は目が小さい。 幼い頃からコンプレックスだった。 さらに眼鏡をかけていたので、目の小ささは倍増した。 小学生のとき、「目がない」とからかわれた。 ふと眼鏡をとった一瞬のひとこと。 私は深く傷ついた。 けっして人前で眼鏡を外さないと誓った。 外さなければ、本当の目のサイズを知られることはない。 どうしても外さなければならないときは、ひりひりするくらい目を大きく開けてごまかした。 家族には「なんで学生証の顔、びっくりしてるの？」と毎年訪ねられた。 そんな私が、コンタク
最近、いや、わりと前から、 「じゃないけど」が流行っている と感じている。 流行っている、というのが正しいか分からないが、おそらく遥か太古の昔からあった表現ではないだろう。 表現というか、接続詞か。 この接続詞、どうも違和感がある。聞くたびに、もやっとしたものが小さく広がる。 「あなたの話は、分かりにくい、じゃないけど、内容はいいのに勿体ない」 「あのお店ってさ、雰囲気悪い、じゃないけど、店員さんクールだよね」 まってまって それってさ、 じゃなくなくない
