【読書記録】2023年1月1日〜1月7日
みなさんこんにちは、こんばんは、そしておはようございます。
人生のB面に入ってから読書に目覚めたオヤジ、タルシル📖ヨムノスキーです。
早速ですが2023年第1月1週目に読んだ本をざっくりご紹介。
【1月1日〜7日に読んだ本】
●オオルリ流星群
主人公は45歳。
45歳というのは、やはり一つのターニングポイントなんだろうと思います。今考えると自分もそうでした。あの頃は本当に大変だったぁ…。大切なのはそのターニングポイントを乗り越えて自分は何ができるのかを一生懸命に考えて行動するということ。なーんて思っては観るけれど実際にはなかなか。
そう考えてみると、物語の中で登場人物の一人・修が力説していた「45歳定年制(45歳になったらそれまでの仕事を辞めて新たな仕事に就かなければならない)」っていうのもありだと思います。
地元の薬局を継いだものの先行きが怪しい久志。マスコミの仕事を辞めて弁護士を目指す修。中学校の教員・チカ。自作の天文台を作りたいと行動を起こすスイ子。引きこもりの和也。そして19歳で人生の幕を引いた恵介。それぞれが成長し、あの頃を思い出しつつ、今を必死に生きる。これは人生のB面に入った大人たちへのエールです!
●月人壮士
螺旋プロジェクト古代編。
これは正直手強かったです。元々歴史時代小説は苦手で、それでも最近やっと若手作家さんが描く戦国〜幕末の物語を少しずつ読むようになってきたところで…。奈良時代はまさに守備範囲外というか、記憶がすっかり抜け落ちているもので。
時は奈良時代。主人公は聖武天皇。山族と海族との争いは一応天皇家vs藤原家ということになっているけれど、両家の血で血を洗うといった外面的な対立ではなくて父親が天皇家、母親が藤原家という二つの血を受け継いだ聖武天皇の内面的な戦いというか葛藤が描かれていた。…と思います。
●天使も怪物も眠る夜
螺旋プロジェクト未来編。
登場人物が25人以上。未来の便利道具がわんさか出てくるし、話に振り落とされないように継いていくので精一杯で、自分の想像力の無さと頭の硬さを再確認しました。
何はともあれ原始から始まった海族と山族の争いに決着がついたというか、いい感じに収まって本当に良かったと思います。
●人形姫
新年が明けると早速テレビでは雛人形のCMが流れます。別にそれを意識した訳ではないけれど…。
この物語の主人公は創業180年の雛人形の老舗「森岡人形」の八代目店主。
まずは一体の雛人形を作るために、頭師、髪付師、着付師、手足師、道具師といったたくさんの職人さんの手がかかっているということに驚きました。
やはり日本中の伝統工芸の一番の問題は後継者不足。物語の中でも語られているけれど、「日本の伝統文化が廃れてしまうのは勿体無い」とか言っておきながら、能も狂言も観たことないし、百人一首も満足に言えない。勿論私もそのひとりなのです。
【まとまらないまとめ】
…ということで1月第1週目は4冊。
螺旋プロジェクトについては別の記事で。
山本幸久さんのお仕事小説は、自分が知らない様々な職業を知ることができるし、なんというか地に足のついた人たちの、堅実なそしてちょっとコミカルな物語が多いので、自分の仕事に行き詰まった時や、派手なエピソードの物語を読むのに疲れた時に、手に取りたいい作家さんの一人です。今度おすすめの物語をピックアップしてみようかな。
最期に
読書っていいよね。