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【読書記録】2024年12月22日〜12月28日

 みなさんこんにちは、こんばんは、そしておはようございます。
 人生のB面に入ってから読書に目覚めたオヤジ、タルシル📖ヨムノスキーです。

 子供達が小さかった頃はケーキだプレゼントだと、あれこれ忙しかったもんですが、ここ最近は全くイベント感がなく、いつものように淡々とした感じで終わったクリスマス。
 さーて次は年末年始。
 いつもなら12月31日はNHKの紅白歌合戦を観ながら新年を待つのですが、今年はどうしようかなぁ。
 …というのは、今年の紅白の出演者をみてみたら、もう半分以上が知らないアーティストだったという現実。
 これはなんか、かなりショックでした。
 さーて、今年の大晦日は、読書のまとめ記事でも書きながら過ごそうかな。

 ということで、早速今週出会った本たちをご紹介します。

【2024年12月22日〜12月28日に出会った本たち】

⚪️号外! 幕末かわら版

著者 土橋章宏

【内容紹介】
 読んで極楽、見て極楽。幕末、かわら版屋・極楽屋の銀次は絵師の歌川芳徳と組んで妖怪伝説や心中ネタなどで江戸の人々を楽しませていた。
だが、変わり者・佐久間象山の言葉で浦賀に黒船を取材に行き、吉田松陰と出会ったことから、銀次のかわら版への想いは変わっていき……。
安政大地震、コロリの流行、そして幕府重臣の暗殺まで──すべてのことをあますことなく民に伝えた先に待つ未来とは!?勝海舟、坂本龍馬、西郷隆盛、土方歳三など、幕末オールスターで贈る読んで極楽、見て極楽! 娯楽たっぷりの痛快時代小説!

出版書誌データベースより

【感想】
 時代は幕末。
 主人公の銀次は、売れるためなら適当な話もでっち上げる三流のかわら版屋。
 そんな銀次が佐久間象山、勝海舟、吉田松陰、坂本龍馬、西郷隆盛、土方歳三ら歴史上に名を残した人物たちと会い、黒船来航、大地震、コレラの流行そして桜田門外の変に遭遇することで、かわら版の本当の役割と自分の使命に目覚めていく物語。
 もしかしたら硬派な歴史時代小説好きな人からは敬遠されるかもしれない軽いノリと語り口、そしてかなり都合のいい設定であるものの、歴史時代小説を読み慣れない人にとってはとっつきやすい物語だと思います。
 物語は銀次が江戸から京に旅立つところでおわてしまうので、続編の京都編、そして明治編を熱望!

⚪️うたかたモザイク

【内容紹介】
 甘くてスパイシーで苦くてしょっぱい、人生の味わいを詰めこんだ17の物語。どんな人にも、どんな日々にも、凸凹や濃淡、裏表はかならずあるから、そんな欠片を集めたこの本のなかに、自分に寄り添う物語がきっとある。文庫化に際し「魔法少女ミラクルミルキー」「大阪の叔父さん」「前夜」「ムーンライダー」を収録。

出版書誌データベースより

【感想】
 様々な媒体で発表された短編に書き下ろしを加えた全17編の短編集。
 古巣のBL、百合、SF、ファンタジー、ヒューマンドラマなど、実に様々なテイストの物語が楽しめます。
 手に取った人はわかると思うけれど、さすがに〝Melting Point〟には驚きました。
 一番のお気に入りは〝ごしょうばん〟。これは戦中戦後を見つめてきた妖怪の話で結末はかなりブラックというかビター。
 本屋さんと女の子の交流を描いた〝透子〟は、本屋が舞台なだけにたくさんの名作が出てきて、その中に〝かがみの孤城〟が挙げられていて、これは、なんかちょっと複雑な気持ちになりました。

⚪️ヘイ・ジュード 東京バンドワゴン

著者 小路幸也

【内容紹介】
 ここは東京下町。堀田家は今にも朽ち果てそうな日本家屋で「東亰バンドワゴン」という古書店を相変わらずに営んでおります。花陽の医大受験を前に、春を待ち望む今日この頃です。常連の藤島さんの遺産相続がきっかけで思わぬご縁がつながったかと思えば、一方で闘病中の我南人のバンド仲間・ボンの病状はますます悪化し……。父から子へ継がれていく思いが込められた大人気のシリーズ第13弾!!

出版書誌データベースより

【感想】
 寒い季節にココロがほかほかするシリーズ第13弾。
 鈴花ちゃんとかんなちゃんは幼稚園の年長さんになり、「ちくきゅう」を卒業。ずっと気掛かりだった花陽ちゃんは第一志望の私立医大に無事合格。それを機に藍子さんとマードックさんがイギリスへ。その代わりに新しい同居人として第1巻から登場していたあの子が、しかも…。写真家と小説家の卵が発掘されたり、大女優で青さんの母・若き日の池沢さんのヌード写真が見つかったりと、もう盛りだくさん。
 …って、これじゃ読んでない人にはさっぱりわかりませんね。
 まぁとにかくLoveなんですよ。

⚪️50歳からはこんなふうに

著者 松浦弥太郎

【内容紹介】
 『今日もていねいに』『しごとのきほん くらしのきほん100』『エッセイストのように生きる』など、数々のベストセラーを世に送り出したエッセイの名手・松浦弥太郎による50歳からの人生を「おもしろく・楽しく」生きるための47のヒント。

出版書誌データベースより

【感想】
 タイトルとKindleの日替わりセールに惹かれて購入。
 17歳で単身渡米し、40代で雑誌「暮しの手帖」の編集長を務め、50代になってからcookpadの社員となった著者による、人生後半戦の生き方論。
 こういう本を書く人って「何だかんだ言って成功者でそれなりの地位や名誉があって、経済的余裕もあるからなぁ」なんて捻くれた考えの私にとっても、ちょっとした発想の転換になる考え方やものの捉え方がいくつもありました。
 要はガツガツせずに、心にも時間にも余裕を持って、ゆっくりじっくり、10歳の頃の冒険心を忘れないでということ。

⚪️夫のトリセツ

著者 黒川伊保子

【内容紹介】
 日本中の夫と妻に大反響を巻き起こしている『妻のトリセツ』。
「次はぜひ夫編を」
読者の熱い声に応えてついに登場。
刊行1ヵ月で10万部突破!
「話が通じない」「わかってくれない」「思いやりがない」「とにかく気が利かない」……
腹立たしい夫を見捨てる前にこの一冊。
今度は脳科学から男脳を解明。
夫婦70年時代のバイブル。

出版書誌データベースより

【感想】
 〝妻のトリセツ〟があるならと思い探してみたら、やっぱりありました。
 「速やかな問題解決と結論が好きな男性脳」と、「共感が最優先の女性脳」。この話は〝妻の〜〟でも語られていたけれど、こちらの方が女性陣の共感を得られるような具体例がたくさん挙げられています。
 何よりもすごいと思うのは、この本に度々登場する息子さんのお嫁さん。こんな本を書く人の家に嫁に入るってすごい。
 特に心に残ったのは「メモは自分のために取るわけではなく、話し手を安心させるために取る。相手の話をちゃんと聞いているという意思表示」という一文が目から鱗でした。

【まとまらないまとめ】

 いかがでしたか。
 今週も節操がない感じのラインナップでした。
  「東京バンドワゴン」シリーズは、もうなんというか、親が子供の成長を見守る感覚で読むのが楽しみ。
 一穂ミチさんの短編集は、全く予想をしなかった飛び道具、いやジャンルの小説が収録されていて、ちょうどバスの中でその物語を読んでいた私は、驚き、赤面し、思わず周りをキョロキョロしてしまいましたとさ。
 黒川伊保子さんの「妻のトリセツ」と「夫のトリセツ」は、「なるほどねぇ」と何回口にしたことか。本編ではチラッとしか触れられていませんでしたが、「夫婦の危機は7年ごとに訪れる」とか、「大衆の感性は28年で真逆になり、56年で元の位置に戻る」という話にはドキッとさせられました。
 さぁいよいよ年末。
 今年最後は何を読もうかな。

最後に
 読書っていいよね。


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