タオル
私はいつも使われ、洗われ、
また、使われる!
タオルは言った。
私をホームセンターで買った時は
期待に満ちた顔をして、
みんなが使ってくれた。
使い、洗われ、使い洗われ、
このループが繰り広げられるたび
私は色々な箇所が痛み、悲鳴をあげる。
初めは綺麗な白色をしていた
私の体は、次第に汚れベージュがかる。
そして、この無限に汚れたら
洗われ、傷ついていく体!
このループに終止符を打つべく
私は、突風を利用し、
大空へと舞い上がった。
しかし、舞い上がったかと思えば
すぐに落ちてしまった。
そして、そこで待ち受けていたのは
私を汚れた靴で踏みつけていく
名も分からぬ人達の群れ!
私はタオル!
名もなきただのタオル
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