新しい

古いものが朽ち、

新しい私が生まれた

新しい私は、鏡と呼ぶもので

見てみるとあきらかに違う。

古いものは茶色だが

私は緑色をしている。

私は自分と同じくして生まれた

緑色の同士達を見て、

私達の時代が来た！

私達が統べる時代が来た！

そう叫んだ！

枯れ枝から生まれた新緑の私は

その時は知らなかったが、

時は残酷なもので、

1年後には、

私は散々なりたくなかった

枯れ枝となっていた。

1年、たった1年で

私の順番となったのである。

新緑がもうすぐ生まれる

新緑は私に向かいどのような

叫びを言うのだろう。

枯れ枝になった私は

その叫びを聞いてみたい。