役目

私の役目とは違う！

あるものが言った。

あるものは明るすぎる光や

中の様子を外に見せないために

その場所に設置されていたのに

違う使われかたをしていたのだ。

あるものは、そこに服をかけ、

あるものは、そこにズボンを

かけたりした。

あるものは、

『私は、そんな使われかたを

するために、存在するんじゃない！』

こう叫んだ。

そう！

あるものとはカーテンレールの事である。

あるものは、別のあるものに

今、なげいている現状を伝えた。

すると、別のあるものは、話を聞くと

笑いとばして、こう言った。

『カーテンレールさん！使われかたなんて

1つな訳ないじゃないですか。

私のようなティッシュペーパーは

ある時は鼻かみ、濡れていればふきん、

テーブルにホコリがついていれば

ホコリをとるもの、大切なものを

包めば包み紙、汗を拭けばタオル

色々な使い方をします。

それと比べたら、

ハンガーをかけられるくらい

ねぇ〜！』

そう言われて、カーテンレールは

思わずニンマリとしました。