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私は・・・

私は、透明なグラスがうらやましい。

透明なグラスは、

オレンジジュースを入れればオレンジ色に

烏龍茶を入れれば茶色に

お茶を入れれば緑色に見えるからだ!

そう、湯のみ茶碗は言った。

湯のみ茶碗は自分が、

周りに見える形になっていないのが、

不思議とかっこ悪いと思っていたからだ!

透明なグラス!

中の液体をスケルトンの身体を通して

見れる美しさ!

なんて、素敵なんだろう!

湯のみ茶碗はそう思っていた。

そんなある時、

ホテルで祝賀セレモニーがあった。

そこに、湯のみ茶碗がいると

湯のみ茶碗に声をかけるものがいた。

ガラスグラスだ!

ガラスグラスは、

湯のみ茶碗に声をかけると

開口1番こう言った。

『湯のみ茶碗!私はあなたがうらやましい!』

と、そう言った。

湯のみ茶碗は驚いて、

ガラスグラスにこう言った

『私は、ガラスグラスがうらやましい!

綺麗だし、中の液体の色を、まるで

オーロラの如く、美しく魅せる!

そんなあなたに、周りにいる人間共は

皆くぎ付けです!

あなたが私はうらやましい!』

ガラスグラスは少し驚いてしまった。

そして、なんかバツの悪そうな表情を浮かべ

こう言った。

『私は注目されるのが嫌いだ!

そして、何でもアケスケに見える

この身体が大嫌いだ!

注目を浴びてどうなる?

注目が私を進歩させるのか?

皆が見ている!

その視線は何か監視されているようで

気持ち悪い!』

それを聞き、湯のみ茶碗は驚いた!

そんな、私が憧れていたものが

私の想像もつかない苦悩を抱えていたとは

湯のみ茶碗はそう思った。

そして、私は私!

私の良さや魅力を最大限に好きになれる

ように、私が私を好きになるように

努力していこうと思った。



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