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Photo by
tomekantyou1
こんなところに・・・
私はこんな所にいるような
ものではない!
あるものが言った。
あるものは、本来のいる場所ではなく
自分の意思とは無関係に
今、その場所にいる。
あるものは、昔はあるものを守っていて
感謝されていた。
あるものがいることにより
強い揺れや、倒れたとしても
守られていたのである。
しかし、あるものは人間に
その均衡を破られ、あるものが
守っていたものは全て滅ぼされ
あるものは本来の場所じゃない場所に
捨てられたのである。
あるものが捨てられたあと、
そこは大地で、人間、車、自転車など
様々なものが、あるものを踏みつけ
あるものは望まぬ形で、
地面に埋められてしまったのである。
僕はあるものに言った!
いったいあなたは誰なの?
私?私の事かい?
あるものは言った。
僕は
そう、あなたのことです!
そう答えた。
すると、あるものは遠くを見つめて
こう言った。
私はかつて、ペットボトルの蓋
として、機能していたものだよ!
私はペットボトルね中の液体を
私の力の限り守った。
しかし、どういう因果かわからないが
今は私はコンクリートのかかっていない
土に埋もれている。
ペットボトルを守っていた頃の勇姿が
なくなったペットボトルの蓋さ。
私は思う。
どうして、こうなったんだろう!
とね。
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