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チームビルディングにおける、間違った俗説とは?

今日は「チームビルディング」のお話です。

チームビルディングとは

「チームビルディング」の言葉の定義から入っていこうと思いますが、「個々人が主体的にスキルや能力を発揮しつつ、チームとしての想いを1つに共通のゴールに向かって進んでいくための組織づくり」というものです。

つまり、チームとして前に進んでいくためには、まずゴールがなくてはいけない。チームで仕事をしていく、前に進んでいくときに絶対必要なものが明確なゴールです。それも計測できるものです。なんとなく「頑張りましょう」では計測できませんので、数字ですね。数字で計測できるゴールがあることが、第一にとても大事です。

チームの作り方検証『高揚感』

それを前提として、どのようにチームを前に進めていくのか、いいチームをつくっていくのかというと、同じ場所を共有するなども聞いたことがあるかもしれません。たとえば、無人島に行き、そこで一生懸命みんなでやる。あとはサバイバルゲームなどですね。

「チームビルディング」を売りにしている研修会社さんで、そういった無人島生活やサバイバルゲーム、暗闇の中をチームで歩いてみるなどいろいろあります。非日常的な体験を通してチームが1つになっていく。「このチームは良いチームだ」と高揚感により一体になるというもの。

たしかにそれで一体感は生まれます。けれど問題はその高揚が長く続かないということです。無人島で2泊3日、あるいは1泊2日過ごしました。チームが1つになりました。「よし!このチームでゴールに向かって突き進んでいくぞ!」、「目標、何がなんでも達成するぞ!おー!」と盛りあがったとしても、日常に帰ってきて、そこから淡々とチームが進むわけですよね。そのあいだに無人島であった高揚感が抜けていってしまうことは、想像ができます。これはあまりオススメをしないですね。

チームの作り方検証『リーダーの1on1』

では、これはどうでしょうか。チームが前に進むために、リーダー的な人がいるとして、そのリーダー的な人がチームメンバーと密に話をする。その人の想いを知って、適材適所をはめこんでいく。こういう考え方もありますよね。でも、これも僕はあまりオススメしません

なぜかというと、まず膨大に時間がかかりますよね。1人1人と密に話をする。その「密」は一体どれぐらいなんですかね。オンライン、リアルでもいいですけど、1人1時間話すとしましょう。では1時間話して何かわかるのか。僕は自分で経営者をやっていますけど、非常に懐疑的だったりします。

1対1の面談で「言いたいこと言ってくれ」と伝えると、本当に「言いたいこと」が出てくると思いますが、メンバーのAさんとBさんが真逆なことを言っていたら一体どうすればよいか。

Aさんの意見でもし通すと、Bさんは「だったら聞くなよ、最初から。そっちでやるんだったら、俺こっちでやりたい。こっちでやりたいと思っているから意見言ったのに」と、モチベーションがさがりますよね。

何にしても長時間の1on1のミーティング、最初のうちにいおいては、チームを1つにする、前に進めるためにはあまり効果がないんじゃないかと僕は思います。なので、どうしたらいいかというと、もうエニアプロファイルを使ってくださいという話になってきちゃいます。最後に少しだけご紹介しますね。

達成に必要なこと

まず、チームを前に進めていくためにまずやらければいけないのは、「事前にゴールを明確化しておく」ということ。これ大前提だと思います。

ゴールの設定は、自分が経営者であれば経営者判断的なゴールがありますね。「今年の売り上げ」や「この新製品でどれぐらいの売り上げを伸ばすか」、あるいは「どれぐらいの知名度がほしいのか」。新しくSNSを立ちあげるのであれば「何ヶ月でどれぐらいのフォロワーがほしいのか」、「そのSNSからどれぐらいの売り上げがほしいのか」というところです。

明確なゴールがありますよね。あるいは自分が中間管理職であれば、会社から求められているゴールというものを会社側と話し合い、まず明確化しておくべきです。

もしチームで「ここから我々のゴールを決めよう」ということをやっていたら、ものすごい時間のロスですし、安全圏のゴールが出てくることも考えられます。僕はチームで前に進めるためには、まずゴールが明確になっていて、その上でチームメンバーとそのゴールの共有をするということが大事だと思います。

会社からこういうゴールを言われている。経営者であれば「このチームのゴールはこれだよ」と。「さあ、どうだ!」とそこで1度、内容を叩くわけですね。「いやいや、それはできません」、あるいは「もうちょっといけるんじゃないですか?」とか。数字の見直しをしながら、メンバーとの間でそのゴールがいけるかどうかを共有していきます。

ゴールそのものを変えることはチームの意味がなくなってしまうので、僕は反対です。嫌だったらチームから抜けてもらう。そうしないと会社とその責任者がすり合わせたゴールなのでそこは守りましょう、と。あとは数字的なものや細かいところを修正しながら共有をしていくことがスタートラインだと思います。

出典 pixabay


エニアプロファイルを活用してみよう

そのゴールを設定したあとで、リーダーは「エニアプロファイル」をしていただき、各チームメンバーのタイプをプロファイルして、そのプロファイルに沿ってチームメンバーと関わっていく。モチベーション管理をしていく流れがとても良いと思います。

ここで「『エニアプロファイル』ってなんだよ?」という話になってきますが、この「エニアプロファイル」の話は短い時間ではご紹介できない部分もあり、大変申し訳ないんですが、フォレスト出版から出た本で、「相手を完全に信じこませる禁断の心理話術エニアプロファイル」という本をご紹介させていただきます。

この本自体、僕はとてもオススメをします。自分で書いているのであたりまえではありますが、「無意識の気質」を使って相手をプロファイルしていくもので、チームビルディングにも使えますし、セールスにも使えますし、婚活とか恋愛にも使えます。人と人が会うものであればなんでも使えますので、ちょっと興味をもっていただけたら嬉しいです。以上、僕が考える「チームを前に進めていくための方法」をお話させていただきした。



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