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生まれてはじめての手術。懐かしい痛み。
昨年12月初頭。左腕の付け根のところに大きなコブ状のしこりができ、そこを中心として直径6センチほどの範囲にわたり炎症が起こりました。
重度の外出恐怖症(外出困難)を持つぼくは、母とともに病院へ”赴き”ましたが、化膿や炎症の原因は分かりませんでした。処方された塗り薬と飲み薬、2種類の抗生物質を根気強く使用することで炎症は収まり、ひと安心……
と思いきや、つい先日(2月26日)ふたたび左腕の付け根にしこりができ、みるみるうちに大きくなっていきました。
2月の末日には前回よりずっと大きな範囲に炎症が広がり、上腕部全体が熱をもつまでになってしまったんです。
炎症の範囲が広すぎて、いよいよ体温まで上がってきました。熱を計ってみると38度を越えていました。全身の皮膚が敏感になったようにぴりぴりしていて、耳鳴りと、ひどい寒気に襲われました。
以前に処方された塗り薬タイプの抗生物質を染み込ませたガーゼがまだ余っていたので、何とかこれで炎症が収まってくれないか……と祈るように患部に当て、上から包帯を巻いて生活をしていましたが、どうにも良くなりません。
そうして今日、ようやく母の予定がついたので、およそ3ヶ月ぶりに病院へ行きました。
先生に患部の状態を見せると、驚いて、すぐに……
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局所麻酔が効いているはずなのに、患部にメスが当たると、鋭い痛みを感じました。刃物で皮膚を切り裂かれるときの痛み。ぼくはこの痛みに覚えがありました。
学生時代に学校でイジメられていたころ、ぼくは同級生にカッターナイフで腕を刺されたことがあるんです。その時の傷は今でも残っていて、その時の記憶は今でも夢に出てきます。
その時の記憶がフッと思い出されると、心臓がぎゅうううと小さくなるのを感じました。不安な気持ちを抑えようとして、修行僧のようにひとつ、ふたつ、と自分の呼吸を数えているうちに、手術は終わりました。
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尋ねてみると、先生はぼくの腕の化膿と炎症を「太っている人によく見られる腕の付け根と胸部が擦れることで起こる症状だ」と言いました。
上の写真を見て、それを撮影したぼくでさえ「足のような腕だなあ」と思うんですから、あなたも同じように感じたかもしれませんね。
上腕部はもっと太いし、胸部にも余分な贅肉がたんまり付いているので、互いに擦れてしまうこともあるでしょう。
すなわち今回の(そして前回の)化膿と炎症は、太りすぎがゆえに起きたものだったのかもしれません。先生も確証があるという風ではなかったのでこの場では「かもしれない」という言葉を使います。
もしもぼくに糖尿病の気があるとしたら(確認したワケじゃないけど)化膿のしはじめに抗生物質を使用したにも拘らず化膿が収まらずにひどくなってしまったことにも頷けます。
痛風らしき激しい痛みをともなう発作的な症状も何度か出ているし、いよいよ太りすぎたこの体に、ぼく自身が耐えきれなくなっているんでしょう。
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明日の午前中にもういちど病院へ行き、炎症の具合を見ながら残っている膿を出すとのことです。明日も手術かあ。そう思うと、もう明日の病院で痛い思いをしている真っ最中であるかのような気持ちになってきます。
心配性というか不安症というか、とことんネガティブなんです。
まずはこのこころからどうにかしないといけませんねえ。そうでないと、肥満も、過去も、解消することができそうにありません。
著者
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