妹の話
約25年間、一人っ子だと思って生きてきた。
そしたらつい最近、妹がいることを知った。
一人っ子の母子家庭で生きてきた自分にとっては、素直に嬉しいことだった。
コンタクトを取るか否かで少し迷いもあったけど、
連絡をとってみることにした。
ちなみに、「自分に妹がいること」この情報をどのように得たかを
書き残しておこうと思う。
自分に妹がいることは戸籍から知った。
戸籍は、自分以外に両親の戸籍も取ることができる。
両親が離婚して、父親の戸籍から除籍していても。実子には戸籍を入手することができる権利があるらしい。
そうして父親の戸籍を入手したことで、自分に妹がいることを知った。
名前、住んでいる場所、生年月日。
そうして、会ったこともない人の情報がわかってしまう。血のつながりってすごい。ちょっとこわいくらい。
戸籍なので、本人が住所の変更とかの届け出をしてない場合はどうしようもないが、その確認も含めて、手紙を送ってみることにした。
本人のことを知った経緯と、今の自分の気持ち、連絡先を書き込んで。
こうやって行動に起こせたのも、自分一人ではなく、背中を押してくださる人がいたおかげ。有り難い。
いろんな気持ちを込めて、ポストに投函した。ポストじゃないね。郵便局の窓口まで持って行ってた。笑
数日後、自分のスマホが鳴った。
返事が返ってきた。
嬉しい。
よかった。
妹は結婚していて、幸せそうに暮らしていた。
本当によかった。
父とは17年間も過ごしていたらしい。でも色々あったみたい。
直ぐにとはいかないが、お互いに落ち着いた時、会おう。
そう約束もできた。
本当によかった。
今までに感じたことのない、安心感を感じた。
「きょうだいがいる」ってなんなんでしょうね。
まだ始まったばかりのこの関係性に、少しの期待と好奇心とちょっぴりの緊張感。
とにかく、よかった。
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