続き 3
・最終からストレートも気持ちよく加速したい。日立シケインはもう見えんし怖いし、しょうがない。そのあとのための準備に徹するよう心がける。
日立シケイン、本当にギリギリまで近づかないと見えない…。なのにその侵入の曲がり角は驚きの鋭角。低速でガクガクのマシンに挙動不審のライダーがフラフラしながら通過するその姿は一体どんなだろう…。
すごく真剣なんだけど、真剣だからこそ、その挙動にもう毎回笑えてしまう。
ギアを適切に整えて、適切な荷重とトルクをかければもう少しマシになるのだろうけど、その難しさをどう表現していいものか。
シケインがそんな調子だから、最終コーナーはいつも状況が違う。
ストレートの長さと斜角に助けられてある程度の加速は大体できるんだけど、
面白いくらい、毎回違う。私のメンタルも笑いと恐怖のバランスによって毎回違う。でもせめて、できる心構えはこうありたいと、願っている。
・出したスピードを使いたい。
パニちゃんの性能が本当にすごい。っていうのをサーキットで走らせて改めて気付かされる。地面を音ともに蹴るような加速の感覚、スピードの中にある安定感、体の方が吹っ飛びそうなブレーキ。構造の全てに意味があってその形をしていること。そんなマシンを思いっきり試せること。自分の技術が全然足りないんだけど、それさえも素直に表現してくるパニちゃん。挑戦せずにはいられない。だから、恐怖しながら爆笑してるんだろうか。
このマシンをこの場所で、あの日見たライダーのように。操ってみたい。
・怖さが先に来るとマジで身体の方がゆうこときかん。
130Rが特にそう。すごく大きなコーナーだから、スピードを出して曲がれそうだと思うことはできるんだけど、
いざ出すと、想像を遥かに超えてスピードに対して身体が強張る。
それでも、コースのその先を見ることができれば曲がっていくんだけど、
一瞬、怯んで目線が目の前のことになっただけで、曲がらずに直進しそうになる。微妙な違いだけでこれだけの変化がある。
面白過ぎて笑っちゃう。
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