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北千住で人見知り酒、高円寺では怖い酒

東京・北千住の近くで仕事があり、
東京都足立区内に本店がある酒屋「かき沼」が運営する
角打ちで帰宅前に軽く飲む。以前から気になっていた店だ。
注文したのは、「二兎 純米 萬歳 70 火入れ」と「美丈夫 純米吟醸 cel-24」。
「二兎 純米 萬歳 70 火入れ」は甘みを感じさせながらも後味はさっぱり。「美丈夫 純米吟醸 cel-24」は、パイナップルのようなフレッシュな果実味のある日本酒で、どちらも美味しかった。
「美丈夫 純米吟醸 cel-24」は、たまたまいたスタッフの方に薦めていただいた。
飲んでいた時に「どうです?」と聞かれた際、
「めっちゃうまいです。ほんとフルーツみたいでいいですね」など、喋れたが、
会計の際にレジにいた方から「美丈夫、飲まれてましたね。美味しいですよね」と急に聞かれると、「ええ、まあ・・・」ぐらいしか返せない。
こうした返答は下手だと思う。
街でたまたま知っている方と遭遇した時も、
逃げ出すように途中でそそくさと立ち去ってしまうときもある。
割とハードな人見知りと自覚はあるものの、
なかなか治らない。挨拶してくれた方にはほんと申し訳ない。


つまみは豆腐。めちゃうま。

別の日、高円寺のある立ち飲み屋で飲んだ。
地元の人が良く使う店なのだろう。常連と店主の方が和気あいあいと会話をしている。
サイゼリヤで他の常連同士が誕生日パーティーをしているという話も漏れ聞こえてきた。
トイレには、常連の誕生日が書かれたカレンダーが置いてある。
穏やかな店だった。
ただ、この時の私の席の右隣には、若いお兄さんがいて、ずっと知らない口を、鼻歌にしては大きい音量で歌い続けている。それは怖かった。

しばらく一人で楽しく飲んでいると、
左隣に20代半ばぐらいのカップルが入ってくる。
漏れ聞こえてくる会話から、
さまざまな街で飲み歩いていることがうかがえた。

私が注文したのは、ハイボールと栗と鶏肉のグラタン。
出来立てゆえの熱さにはふはふしながら食べていると、
隣のカップルの女性の方が、
「すごい楽しそうに飲んでますね」と話しかけてくれた。
多少酔っぱらっていたので「全然普通に飲んでるつもりでした」とへらへらしながら横を見ると、彼氏さんがにらんでいる。怖いけど、知らない人と話しているのは確かに気分はそこまで良くないかもしれない。
会話もほどほどに、他の料理も注文する。
この時はなかったが、普段ならデザートがあるらしい。
次はぜひ注文したい。

ほどほどに飲んで次の店へ。
その店では誰とも話すことなく、テレビを見ながら日本酒をすすった。
つまみはハムカツ。分厚くてうまい。
2種類の日本酒を頼み、ぼんやりと過ごす。
テレビの音と、背中越しに聞こえる会話がなんだか心地よかった。

店内で喫煙できるのは、喫煙者にはありがたい


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