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五反田ひとりゴーアラウンド(夕方)

いつものように蒲田の立ち飲み屋で飲んでいた時、
10月1日は日本酒の日であることと、
「日本酒ゴーアラウンド」というイベントを、
店の常連の方から教えてもらう。

「日本酒ゴーアラウンド」は、日本酒の認知拡大を目的に行われているイベント。
都内では50店舗以上の飲食店が参加しており、
実施エリアは神田や恵比寿、渋谷、中野などさまざまだ。

また、店舗ごとに異なる酒蔵とコラボレーションしており、
参加証の「さかずきんバッチ」を参加店舗で見せると、
付き出しを必ず1品頼む代わりに、
その飲食店と蔵元の方からふるまい酒を1杯もらえる。
酒好きには大盤振る舞いだ。

気になっていた店を気軽に試せることに加えて、
飲んだことない日本酒を味わえるため、
非常に魅力的なイベントに聞こえた。
それを聞いた私は翌日、午後半休を申請していた。

色々考え、今回は五反田エリアで飲むことにした。
五反田は飲み屋街として有名だが、
近くに住む知り合いがいないため、
今まで飲みに行ったことはなかったためだ。
家からもそこまで遠くなかったため、
新しい飲食店の開拓も兼ねて訪ねてみることにした。

16時につくと、
1件目の『チャコールグリル山武商店』さんへ向かう。
どうやらフライドポテトが有名らしく、
テレビに出演したこともあるようだ。
ここで提供している日本酒は、
白杉酒造さんの『白木久』だった。
この酒蔵は全量食用米で日本酒を作っているという。

ふるまい酒として『からくれなゐのSHIRAKIKU』が提供される。
6年ぶりに作ったひやおろしで、
さっぱりとした甘みと旨味が個人的に好みだった。

付き出しの豆腐を食べ、追加でフライドポテトを注文する。
杜氏の方にポテトと合う酒を聞くと、
『CHIMERA』と『NUE』の2種類が
最適とのことだったのでオーダーする。
どちらも酸味と甘みの絶妙なバランスが特徴で、
甘さやキレが異なるように感じ、
どちらも非常に美味しくポテトが進んだ。
30分ほどで退席して次の店に向かう。

2件目は、『SAKE story』さんへ。
こちらでは新澤醸造店さんの『伯楽星』を提供していた。
店内は混雑しており、並んでいた人と相席になった。
聞くと、私と同じく午後半休をとったとのことだったが、
すでに別のエリアで5店舗ほど回ったのちに五反田まで来たという。
隣の席にいた方からは『伯楽星』に関する話を
色々と聞きながら酒と料理を頂く。

付き出しは、牛すき焼きコロッケと、ポップコーン、
大場と味噌を巻いてあげたもの(ちゃんとした名前は忘れた)。
日本酒は『伯楽星 純米吟醸』をふるまいとしていただく。
究極の食中酒を目指して作られたとのことで、飲んでみると、
確かに食事との相性がとても良い、美味しい酒だった。
他も気になったので、
7つの酒場でしか扱っていない『酒場の純米大吟醸』を追加で注文する。
甘さを感じたのちにすっきりとした辛みを感じられる、
とてもおいしい酒だった。
相席させていただいた方と別れて次の店に向かう。

3件目は『桑原商店』さん。
ふるまい酒は、
農口尚彦研究所さんの『農口尚彦研究所 純米大吟醸2018vintage』、
おつまみは『鰹の梅味噌和え』だった。
酒は旨味と甘みのバランスが絶妙で、本当に美味しかった。

ちびちびと飲み、次の店へと向かう。
時間は18時になろうとしていた。
【続く】

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