みや古染の実験記録
2度も染色に失敗したため、一度実験してみた。
そもそも、時間をどのくらい置けば、どんな色が出るのか・・・
粉末の量を多くした時と、少なくした時とで、色はどう変わるのか・・・
結果、当然だけど、粉末の投入量が多い方が濃く、少ない方が薄く染まった。
そして、浸した時間が長ければ長いほど、その濃さは強まる。
多過ぎると、元々が生成り帆布なのでコーヒー牛乳のような色になり、少ないと紙袋のような色になった。
一番左が理想のカラー。緑粉末は手前右の2つ。残りの奥が新版ですね。
これを見るに緑粉末は、どうあがいても単なるベージュにしかならない。
これ、ホンマにグレージュです?
*緑粉末・・・別店舗で購入したら、なぜかこれだけ中身が抹茶色だったやつ
おそらく本物のグレージュであっても、量が多すぎたり長時間漬け置くと、その分だけグレー感がなくなると思われる。
*元々が生成り帆布なので、真っ白だとまた別結果になります
そしてこれは、染める素材によっても変わってくる。
実験では帆布を使ったが、綿テープだとまた染まり方が違う。
これまたすぐにシワが付くため、まだらに染まるので困る。
(色ムラ防ぐには、最初薄く染めて乾かした後、二度目で本染めする方がいいかも)
しかし、ちょっと濃く染まりすぎたとしても、早いうちに洗濯洗剤で何度も洗えば色は落ちていくので、どうにか裏地帆布と同色に仕上がりました。
(最初は、全然色が違ったし、帆布は洗剤で何度も洗うことはしていない)
■結論
とにかく染色作業は面倒だった。
時間を気にしてないといけないし、なにより理想の色が出ない。
粉末の量やお湯の温度、漬け置く時間が全て影響してくるので、同じ色のものは二度とできないと思っていい。
しかも、濡れている時は濃く出ていても、乾いたら色が薄くなるものなので、見極めが難しい。
そりゃ、職人の方がいるくらいなのだから、染色はやっぱり難しい。
そんな染色を素人でも、という商品がコレなのだが、説明書通りに使えば、おそらく正しい色が出るんだろうけど、たかがバッグの裏地だけのために1本分まるまる使うことをケチった私が悪い。
おまけに、ゴールの色がすでに決まっていることも、ハードルを上げてしまった。
この貧乏性が、結果的に物事を難しくさせ、思わぬ出費になってしまった。3本も買っちゃったよ。
今回で分かったこと。
「モノづくりには最初からお金を惜しまずにかけてあげよう。」
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