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小笠原仁・TM NETWORKのライブを、Shinnosukeが語る!

 12月9日にDARAZ FMで放送された番組「Pop Life Vol.189」を聴いた。今回はこちらの感想を書いてみたい。

小笠原仁・3rd Live

 まずはShinnosukeが12月2日に新宿ReNYで小笠原仁のライブを観た感想を語った。Shinnosukeは彼に楽曲提供をしている。今回はレコーディング・エンジニアの遠藤淳也も同行。歌唱のピッチが安定していて、ライブで歌ってもレコーディングのときと遜色ない。疲れや眠気も吹っ飛ぶような、圧巻のステージだったと言っていた。小笠原仁は、ソロでの音楽活動はこれで封印ということになる。遠藤氏と2人で「もったいないね」と、その出来の良さから惜しんでいたが、新天地での幸運を祈ってもいた。「感動して泣きそうになりました。仁くんの思いもレコーディング中に聞いているので。」と、制作中の談話も交えて語り、こちらの楽曲をオンエア。

小笠原仁『蒼海行列車』


TM NETWORK 40th FANKS intelligence Days 〜DEVOTION〜

 Shinnosukeは、11月30日に東京国際フォーラムで行われた、TM NETWORKのライブを観覧した感想も語った。
 昨年のツアーの続きのようでもあり、『Whatever Comes』に始まり、『Get Wild』で終わるという、楽曲の配置にも触れて、シティーハンターとのコラボを前面に打ち出した印象も語った。
 今回は舞台セットが西新宿になっていて、新宿がさらに好きになったそうだ。歌舞伎町は恐い人が多くて、嫌なところも目に付くが、おしゃれな良い面もある。そこがより好きになったという。
 セットリストについては、『Mission to Go』をやったのが嬉しかったそうだ。ライブで聞けたのは初めてだったらしい。
 それから、アルバムの中でも特に好きな『CAROL』から、セットリストの『COME ON EVERYBODY』について言及。『KISS YOU』かと思いきや、この曲へ移る、驚きの展開では、こんな推測もしていた。宇都宮隆がソロ活動で行なっているマッシュアップを、TM NETWORKでも試してみたら面白いのではないか。そういう提案を小室哲哉にしたのだろうかという話だった。
 『Fool On The Planet』では、クラシックなアレンジが施されていた。これも小室哲哉が藤原いくろうと行なったコンサート「小室哲哉 Premium Symphonic Concert 2022 -HISTORIA-」の成果なのか。
 各自がソロ活動で得た財産を、TMに還元していく感じが良い。そんな話もしていたが、筆者も同感だ。

 話を『COME ON EVERYBODY』に戻そう。ボーカルのリバーブ感が、アルバムの方が広がりがあって好きだとShinnosukeは言う。
 「ん?ボーカルのリバーブ感だって!?何か違いがあるのか?」
 筆者が認識している違いは、2コーラス目の後のサビのアレンジだけだ。アルバム・バージョンでは、ボーカルと打楽器だけのシンプルな編成から、だんだん音数が増えて賑やかになっていく。それに対し、シングル・バージョンでは、音数が減ったりせず、常に全パート揃って突っ切る展開になっている。
 他に何か違うのか。早速、聴き直してみた。確かに、ミックスが違う。2コーラス目の後の、音の抜き差しだけじゃない。サビ直前の「Get up and go」の箇所のボーカル・パートが分かりやすいと思うが、アルバム・バージョンは「go…go…go…」という具合に、残響が繰り返される。それに対し、シングル・バージョンは、残響なしに、スパッ!と音をカットする処理がされている。
 このあたりは『POP LIFE』ならではの醍醐味だと思う。一般的なラジオ番組のナビゲーターだと、アナウンスの訓練を受けていたりして、英語の発音がカッコ良かったり、タイトルや宛先の読み上げが流暢だったりして、耳障りは良い。けれども、ここまで突っ込んだ話にはならない。特に、自分でも制作活動をしているというような方は、この番組を聴けば良い刺激になるだろう。
 筆者は、この曲については完全に分かりきったつもりになっていたが、まだまだ勉強が足りなかった。Shinnosukeの解説がなければ気づかないままだったか、気づいたとしてもずいぶん先の話になっていただろう。
 Shinnosukeは「今聴いてもカッコいい。」と、この曲の感想を語る。中学生の頃は、楽曲中に使われているオケヒットの音色について「なんだこの音、どうやって鳴らしてるんだ?」と、興味津々だったそうだ。他にもこの曲をプッシュしている人物が、H ZETT Mだ。プロのキーボーディストに支持を得ている楽曲である。
 『Come On Let's Dance』のアウトロでのアドリブ演奏から、この曲が生まれた話もしていた。長年のFANKSだなあという感じがヒシヒシ伝わる。

TM NETWORK『COME ON EVERYBODY』


 最後はクリスマス・シーズンということで、こちらの楽曲で終了。
松任谷由実『恋人がサンタクロース』

 そういえば、小室哲哉は国立代々木競技場での松任谷由実のライブを観覧したことを、Xでポストしていた。

 DARAZ FMで毎週土曜日23時から放送している番組・Pop Life。作曲家・音楽プロデューサーである、Shinnosukeならではの切り口で、オススメの音楽を解説つきで楽しめる。筆者は聴いたことがないのだが、FMふらのでも別の曜日・時間帯で放送しているとのこと。ぜひチェックしていただきたい。

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STUDIO QUEST公式サイトより、遠藤淳也の紹介ページ。安室奈美恵のミックスも担当。


DARAZ FM公式サイト