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TRFのラジオ出演を聴いて、プレイリストの楽しみ方をあれこれ思案。

MK SCRATCH

　音楽鑑賞の好きな方なら、数々のお気に入りをあらゆる方面から取り集めて、自分だけのベスト盤を作るという楽しみ方をしたことがあるでしょう。楽曲の収集や並べ替えも、サブスクのおかげで手軽になりました。僕はこういうのが好きで、Spotifyでたくさんのプレイリストを作ったものです。
　
　何の脈絡もなく、思いつくままに次々と放り込んで作るプレイリストもいいですが、テーマを設けて一貫性を持たせたプレイリストだと、より興味を持ちやすいですね。
　僕の好きなアーティスト・TRFで例を出してみます。
　TRFのシングル・ベストだと、すでにレコード会社から公式のものが発売されているし、カップリング曲やリミックスを含めたベストを作っても、まだまだ物足りません。
　そこで僕が作っていて楽しそうだと思うのが、ソロ活動やコラボ曲・提供楽曲を、レーベルを超えて総括したプレイリストです。
　ソロ活動では、仮面ライダーアギトの主題歌『NEXT LEVEL』(YU-KI)があります。
　また、コラボではエイベックス10周年記念のコンピレーションに収録された『Lady To Lady』(YU-KI from TRF & ELISHA LA’VERNE)があります(写真掲載)。ボーカルのYU-KIさんご本人も、特にお気に入りの楽曲です。昨年のTRFのラジオ番組で、リクエストに応えてオンエアされました。そのときも「よくこんなの知ってるねえ！」というニュアンスの発言もしていました。20年以上前にリリースされた、シングル・カットもタイアップもされていない楽曲が、今になってリクエストが来たことに驚いていたのかも知れません。それでも、リスナーにとっては世間的な知名度は関係なく、どんなに年月が経っても忘れられない、カッコ良い楽曲なんです。作曲家はT.Kuraさんですから、ヒップホップをやっていた頃の安室奈美恵さんが好きな方にも、気に入っていただけるはずです。

　その他にも、DJ KOOさんが声優の芹澤優さん、元m.o.v.eのMOTSUさんとコラボした『EVERYBODY ! EVERYBODY !』や、山田わたるさん・宇都宮隆さんとコラボして、WILL名義で出した『パンクロ』など、活動歴が長いのでいろいろな形態の楽曲があります。これらの散在している音源を並べて、まとめて一気に聴けるようにすれば、TRFの活動という一貫性を保ちつつ、さまざまなバラエティーに富んだ音楽鑑賞ができそう。TRF主催フェスを、プレイリスト上で開催するような感覚です。

　2024年3月、FM FUKUOKAの番組「Weekly Play List」の最終回にYU-KIさんがコメント出演したときに、YU-KIさんが番組の趣旨を汲んで、お気に入りのアーティストや音楽鑑賞をするときの選曲について話していました。
　YU-KIさんの好きなアーティストはBUCK-TICKです。音楽はストリーミングよりもダウンロードなどで購入して手元に持っておくようにしていて、通常のスタジオ・レコーディング音源はもちろん、ライブ音源からも楽曲を集めてきて、ひとまとめにして鑑賞。それも一時経過すると、内容の入れ替えをします。その作業もまったく苦にならず、楽しんでやっているそうです。なかなか手間がかかりそうですが、慣れてしまえば、その手間も気にならなくなるのでしょうね。
　僕はSpotifyでプレイリストを作っていたので、一つの画面で作業が完結します。面倒ではありませんが、お気に入りのベストを作る楽しさは共通していますね。
　YU-KIさんは自分の選曲の話がひと段落すると、リスナーにも、どういうプレイリストを組むのか問いかけ、それがTRFだったらいいなという心情を匂わすコメントをしていました。
　これを聴いていたので、TRFの楽曲でプレイリストを作るのなら、どうすれば面白そうか、思いを巡らせたというわけです。

　この番組のYU-KIさん出演回のオンエア時点では、Spotifyの公式プレイリスト「キラキラポップ・ジャパン」に、TRFの『TRy the Future』がリストインしていました。なので、YU-KIさんの願いは公式のプレイリスターによって、叶ったことになりますね。

　TRFの『TRy the Future』は、約15年ぶりの新曲になります。YU-KIさんはサウンド面での聴きどころや協力者など、楽曲にまつわる話もしていました。文字情報で既に知っていることも含まれていましたが、やはりご本人の肉声で語る作品紹介の後の新曲オンエアというのはテンションが上がります！

　Spotify公式プレイリストでも発売まもなくリストインし、僕も一度聴いてすぐに虜になった極上のダンス・チューン『TRy the Future』。あなたのプレイリストにも組み込んで、楽しんでいただきたいです。

TRF『TRy the Future』


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(当アカウントでは、TRFのレギュラー番組「TRF RHYTHM FIVE」2023年の放送分すべての簡易メモを残しています)

TRFのボーカリスト・YU-KIのラジオ出演の告知

FM福岡の番組「Weekly Play List」のナビゲーター・荒川みどりのX(旧Twitter)アカウント


本文中で取り上げたプレイリスト「キラキラポップ・ジャパン」は、2023年に株式会社リットーミュージックから発行された書籍『音楽デジタルマーケティングの教科書　ポストSNS時代のヒットの作り方』の17頁に掲載されています。


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