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『初めての贔屓があなたで良かった』〜もし二度と会えなくても男役・春瀬央季が好きだ。③

「宝塚は、愛に溢れた場所です。」

3月14日。宙組公演『NEVER SAY GOODBYE』千秋楽。これまで生徒をはじめ、OGやファンから沢山耳にしてきた言葉を肌で実感できた。心から。

とても幸運なことに、宝塚で初めて好きになった人の大劇場卒業を見送ることができ、間違いなく、私にとっても一生忘れられない1日となった。

雨と曇り予報だったのが、晴れてとても良いお天気に!

本音を言えば、今でも電車の中で泣きそうなくらい、すごく、すごく、寂しい。
だけど、温かい気持ちで胸がいっぱいになる。

春瀬さんに出会えたご縁、好きを発信し続けた結果繋がった新たなご縁にも感謝。

そして今回退団ファッションにもとてもこだわったので、自分で言うのもなんだが、まじでこれがかわいい。悲しい気持ちに虹をかけてくれた。
ファッション大事!!こちらについても是非記事を書きたいと思っている。

⭐︎私の好きなピーター・キャラウェイ像


今回春瀬さんが演じられたのは、キャサリン(潤花さん)に片想いするシナリオライター役だ。
一応おさらい。とにかく優男でキャサリンLOVE!!だけど、なかなか報われない不憫な人。

先にネタバレすると…

今日も振られた………

結局ずっとお預けだった。真風さんのせいで(それはそう)

でも、今日のピーターはいつもより心強く感じた。
アギラール(桜木みなとさん)から守ろうとしてるところとか、
内戦が起こって街が危険な状態の時の「キャサリン行こう!」とか、
優しさにめちゃくちゃときめいちゃった、、
これならイケると思ってたんやけど……

東京では果たして、報われるのだろうか…

ピーターの好きなところは、前回の記事でも沢山お伝えしたので、今回特にお伝えしたいのは男役のスーツ芸について。

どんな柄のスーツでも着こなせちゃうのが春瀬さん。でも、この全身チェックのスーツをお上品に着こなすのは、本当になかなか難しいことなんだなと思う。
金髪にチェック柄のスーツを着た人。
この文面だけ言えばなんかチャラいなあ、という印象を持たれるかもしれないが、スチールや生で観ると全然違う。本当に温厚で、大きな背中には誠実さをひしひしと感じさせる。

あと、毎回めちゃくちゃかっこいい!!って思ったところが、スーツの靡き方。
キャサリンを危険なところから連れ出そうとして街に出たピーターが袖にはけていくところ。
一瞬なんだけど、疾走感といい、スピードでジャケットの裾をふわっとさせているのもたまらない。

直接こだわりをぜひ聞いてみたいなあ。

様になる、とはああいうことを指すのだろう。

細かい一つ一つの配慮が、宝塚の男役にしか出せない深い芸に繋がるのだろうなと思う。

だからこそ真っ直ぐで優しいピーターが生まれる。

誰よりも負けないくらいキャサリンのこと大好きなのに、振られて悔しかったよね。
でも私はあなたのこと本当に素敵な人だと思ってるよ。
きっと、どこかで、
幸せでいてくれてると信じてる。

⭐︎男役・春瀬央季のファンとして

フィナーレでは、胸元に光る白いお花のコサージュを見つけた瞬間、ああこの人は本当に今日でこの舞台に立つのが最後なんだなと、嫌でも実感させられた。
赤い衣装によく映える白いコサージュだった。
オペラグラスも涙でブレブレ。
それでも、彼女の男役姿を最後までちゃんと目に焼き付けると決めたからには、
自分も一緒に踊っているくらいの気持ちで、とにかく一生懸命だった。今でも脳内で再生できる。

私はいつも彼女のかっこよさを「王子様」だと手紙で伝え続けてきたが、(照)
もはや王様。舞台上の覇者だった。

何回もウインクしてるところも見逃さなかった。

中でも、「あっ、今バミリほぼズレてない!!!位置良い感じ!!」と思ったとき。

お願い、今を私にくれ。

彼女が好きな作品のセリフで、そう強く心で願っていたら、
オペラ越しで偶然、
一等星を飛ばすようなウインクが飛んできた。

まさかすぎるが、この勘違いはずっと大切にさせてほしい。

きっとこれからも何度だって、春瀬さんに何度も恋するのだろう。

輝く姿を見て確信した。
やっぱり私の初恋は春瀬央季さんだったと。

ここまでがんばってきたあなたは、世界で一番かっこいい。

初めてのご贔屓様。私にとってナンバーワンで、オンリーワンの男役さん。それが春瀬央季さん。

パレードの全体を見渡すような笑顔も印象的だった。
その美しすぎる見た目から、クールと言われがちだが、実はファンに対して本当に温かい方なのだ。

一つ一つ、語る姿が頭に思い浮かぶくらい、好きな役に理由を丁寧に書いているのもとても春瀬さんらしかった。

『宝塚男役。それが私の生きてきた人生の全てでした。』

赤い薔薇を抱えたまっすぐな彼女はこう言った。

千秋楽だけでない。
出会ったあのときだって、
一回だけ観に行けたときだって、
常に春瀬さんは全力だったんだ。だから、私はどこにいても輝くあなたをいつも見つけられる自信がある。

人生全てをかけてきたものは、かつて少女だったあなたが憧れてきたときのように、小さな心に届き、しっかり零さず受け取れた。
私にとって人生最大の贈り物だった。

「大学生になったら沢山観に行きます」

これまで、根拠のない憶測や知らない誰かの勝手な言葉を見てきて、この夢は叶わないのかなと正直幾度思ったことがある。

だが、信じてこの言葉を書き続けてきた。たとえ失礼であったとしても。

この言葉なんて、ただの子供の言葉でしかないけれど、
もしも、もしも、ここまで続けてくれたきっかけに、1ミリでもなっていたら嬉しいなと願ってしまうのは、
ファンのエゴなのかもしれない。

実現した。見送れた。
私にとっては、本当に奇跡で、かけがえのない時間だった。

ここまで本当に続けてくれてありがとう。

実は私は今、母親に東京公演観劇を大反対されている。一人暮らしなのに。

でもそれにはちゃんと理由があって、大学編入という目標を達成するにあたって、春瀬さんが前を向いていたようにちゃんと太郎も前を向かなければならないという母からの熱いメッセージだった。

それに一般的な考えからすると、本拠地宝塚で超大作の千秋楽を観れたら、それで十分だろという考えも持つのも理解できる。

自分のことを想ってくれてるありがたい言葉なのは、わかってる、わかってるけど……
きつい口調で言われるとなかなか辛い。

気分はまるでジョルジュと引き離されたキャサリン。

もしも神様がいるのなら、お願い、春瀬さんに伝えて。

本当に愛していたと。

私を変えてくれたと。

たとえ、もう二度と本当に会えなくても、天に誓える、この春瀬さんへの愛だけは真実。大泣きしながら打っている。

この目で捉えた、春瀬さんの笑顔のぬくもりも、優しさを感じた出来事も、ウインクも、大きな背中も一生忘れないようにしよう。

その中で、大人になる過程の最中にいる私が今やるべきことに集中していこうと決めた。

あなたが男役に全力をかけたように、リスペクトを込めて、私も自分の専攻を極めていきたい。

そして、いま、何とか会いにいこうと頑張っているところだ。
親子でぶつかるかもしれないことを1番恐れているが、まずは素直にこの消せない想いを伝えようと思う。

赤い薔薇を持った騎士が助けてくれると信じて。

たった一度で良いから、「初めて好きになった人が春瀬さんで良かった」と直接伝えられる日が来ますように。

思い出すとまだまだ涙は止まりそうにないけれど、そんな日を願って、今日も涙を拭き、前を向いていこう。

宝塚男役・春瀬央季。それが太郎の青春の全てでした。


あーー、涙が止まらへん。

一生この記憶から忘れません。大好きです。


(追記:皆さんからのご感想やご意見が聞きたくマシュマロ始めました!同世代の方や先輩ヅカオタさん、いろんな方からのメッセージお待ちしております!)



















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