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作品を味わえるようになりたい

絵を描いたり、写真を撮ったりと「表現」や「ものづくり」と呼ばれるものに人生のほとんどの期間取り組んでいます。

生まれて初めて「こういう絵を描こう」としっかりと意識して描いたのは5歳の頃だったと記憶しています。その時は「絵の具の青ではなく、空のような青を描きたい」と思って青にいろんな色を混ぜたのを覚えています。
青にシルバーを混ぜて塗ったら、とても綺麗な空が描けて感動しました。

そんな感じで「作品」というものと近いところで生きてきたからこそ、ここ数年の「作品が消費」されるような感覚に心がざわざわします。

よく利用しているFilmarks(映画やドラマなどの感想を書いたりブックマークできるサービス)のレビュー欄に「これは倍速せずにみたい映画」と書かれているのを見て衝撃を受けたと同時に、きっと作品ではなく情報としての面白さを求めているだけなのかもしれないと複雑な気持ちになりました。

「ファスト映画」が流行るのも、世の中の「作品」と「情報」の解釈の結果な気がしてきました。
あとは、今は作品も情報も世の中に溢れすぎているのも原因なのかもしれません。より多くの作品を吸収したいあまり、作品を情報化しているのかもしれません。

良い作品はなにか、良い絵とはなにか、良い写真とはなにか、良い映画とはなにか、私はずっと探し求めて日々表現を続けたり、鑑賞したりしていますが、不特定多数がつけた星の数ではなく、私なりの星の付け方が見つかるといいなと思います。


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