2010/07/06
ひとしきり作業を終えた後、
長電話をして、
パソコンに向かう。
外はさっきまでの豪雨など、まるで無かったことのように静かである。
雨の気配を残すのは、網戸に付いた水の跡だけ。
秋の虫が鳴いている。
これは私の空耳だろうか。
何もかもが平穏である。
ここで私は気がつく。
あぁ。私は夜が大好きだと。
これは気のせいでも、無い物ねだりでもあるまい。
暗さが好きなのか、静けさが好きなのか
どちらにせよこの世の切れ間みたいな自由な雰囲気が私を静かに興奮させるのである。
白夜も楽しいのかいつか確かめてみなくては
などと好き勝手想像する。
ホルモンバランスより、朝の清々しさより、そんな夜が大事なのだ。