2009/02/25
ある人が私にこう言った。
「それは君の青さだよ。」
またある人がこう言った。
「それは君の若さに嫉妬しているんだよ。」
私は後者の言葉に救われながら、
その言葉を信じきることも出来なかった。
使い古された、余りにも普遍的な言葉達に胸を詰まらす毎日。
知らないことが多すぎて、惑わされそうになる毎日。
全てが色鮮やかに見える瞬間のそのすぐ後に、
腹の中の不安が私の世界の色彩を奪ったりする。
灰色の中に取り残された私はなんだか途方にくれてしまって、
身を小さくすることに専念してみたりする。
何にも意味を感じなくなった頃、私の欲が私を起き上がらせて、
そこに希望を見たりする。
そうやってしばらくは生きていくんだろう。
まだ何も形にすることの出来ない私は、
青い何かに追い立てられながら、
そうやってしばらく生きていくんだろう。
生きていくことだけに満足できない私は、
その虚しさを胸に抱えながら、
それでも何かになりきることも出来ずに、
自分に言い訳しなくなる日まで、
寄せては返す色彩の波の中で、生きていくんだろう。
あぁ、なんて青い。いかにも青い。
ただ、安定には。疑念を抱かなくなるにはまだ、ずっと早い。