〈後追い〉で読んだ漫画家【上村一夫(かみむら・かずお)】
「昭和の絵師」と呼ばれた独特の画風を持つ「上村一夫(1940-1986)」氏。
私が過去に読んでいるのは下記の6作品のみです。判型は私が読んだもの。
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△『ヘイ!マスター』 A5判・全1巻 ※関川夏央(1949-)原作
△『妄想鬼』 B6判・全1巻 ※サキ原作の短編漫画「灰色の少年」
△『バーボン警察』 B6判・全2巻 ※小池一夫(1936-2019)原作
▼『昭和一代女』 新書判・全1巻 ※梶原一騎(1936-1987)原作
▼『悪の華』 B6判・全3巻 ※岡崎英生(1943-)原作
▼『悪魔のようなあいつ』 A5判・全2巻 ※阿久 悠(1937-2007)原作
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私が読んだ中で一番良かったのは『ヘイ!マスター』ですが他とそんなに差があるわけではない。『昭和~』『悪の華』『悪魔~』も悪くはなかった。
単行本の書影と関連リンク
ゲイ・バーのマスターが身近な事件を解決するハードボイルドミステリー⁈
「サキ(1870-1916)」の小説を漫画化した短編集に収録の「灰色の少年」。
↓のブログが、収録された「短編漫画全作品」と「原作」の関係に詳しい。
元警官の作家ジョセフ・ウォンボーの影響を受けてるんじゃないかと妄想。
《【バーボン警察】 上村一夫とのタッグで1978年に「漫画ジョー」で連載。この作品は短命に終わっているものの、同じアメリカ警察を舞台とした設定は、その後に井上紀良との連載となった『マッドブル34』(ヤングジャンプ)へと継承されている》 ※原作者の小池一夫目線で書かれた↓の紹介文より
あまり記憶に無いが、「ひ弱で社会性の無い陋習に絡めとられた男」と「最初は弱いが踏みつけられて強くなっていく女」を対比させた図式的な漫画。
あの梶原一騎が、こんな古風で純文学的?な話を書くのかと意外に感じた。
本作は時の権力者と通じるアンタッチャブルなサディズムの体現者が主役。
阿久 悠(1937-2007)原作の「漫画」を基に沢田研二(ジュリー)主演、長谷川和彦脚本で1975年に「TVドラマ化」されて話題になったらしい。私は未見。
↓は私が読んだ判型ではない「新書判・全2巻」のもの
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