近藤ようこ『月夜見(つくよみ)』。私の好きな「短編マンガ本」のひとつ。
◆『月夜見 近藤ようこ第一作品集』(1981年/ブロンズ社) ※絶版
所有はしてるが、手元にないので、どういう内容だったか大方は忘れています。呉 智英『現代マンガの全体像』収録の「近藤ようこ 自意識と物語と」と題した作家論を参照すると、近藤氏は折口信夫(1887-1953)などの民俗学の影響を受けているらしい。もちろん無学な私が知るわけないが、タイトルから察するに、「身毒丸」「梓弓」「サホヒコとサホヒメ」「傀儡女」あたりが、日本の古典文学?伝承?などの影響を受けている作品だったのでは。言葉遣いも古いものが混じっていたりで、完全に理解したとは言えませんが、新鮮で、私小説的な短編よりおもしろかった記憶があります。↓目次画像。
「帯付き」の単行本の書影
↓『月夜見』の復刊希望のコメント。私はかなり昔にまんだらけで買った。
私が所有するのは、本書と↓2冊目の単行本『仮想恋愛』(1982年/青林堂)。
読んだのは昔。「女性目線で、自問自答のモノローグが多い」という記憶。
2冊とも新鮮な感覚で楽しめました。『月夜見』秀作、『仮想恋愛』佳作。
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