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伊藤勝男の『砂の惑星 DUNE』(1984)評と「ミソジニー」疑惑⁈
私はドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の2020年版とその続編(2024)は観ていませんし、原作小説も未読です。デヴィッド・リンチ監督の本作は大昔にビデオで観ました。話はつまらなかったけど、映像はカッコ良かった。当時の映像技術的な限界をセンス?で乗り越えてる。映画としては、個人的に▼凡作かな。
_ビデオ雑誌をめくっていたら、女性映画評論家とやらが、この作品を失敗作だと決めつけていた。監督のデビット・リンチ作品では〈ブルーベルベット〉の方が、はるかに優れたものだと能書きたれていた。――不愉快になるんだヨ、訳知り顔の女ってヤツは……。_失敗とか成功を云々するより、なぜ面白いのか、才能の片鱗がどの辺に生きているのか、あるいは長所を発見して可能性を探りだすとか、いろいろあるはずなのに短絡的結論……。才気走った女だけは絶対に信用するな! 何がどうしてこうしてというよりみたら絶対に面白いのだ。〈スターウォーズ〉だけじゃあるまいというSFの楽しさがある。_完成度の是非ではなく、創造の産物たるものの面白さがある。それは香料資源とかオレンジ・ガス、また“浮かぶデブ”とか四百五十メートルの虫などの存在、“砂の惑星”とは一体何なのだという興趣、西暦一〇一九一年という時代設定などにある。デビット・リンチ監督の〈エレファント・マン〉は好みじゃないとしても、やはりこれは凄いのだ。
私は↑の文章を掲載している『B級ビデオ発掘カタログ』と『タフでなくとも生きられる』(どちらも古本で購入)の2冊でしか伊藤氏のことは知りませんが、硬派?でマッチョ?な映画好きの方なんだな、と感じさせる文章が多い。現在だとSNSで燃えやすい批評?ですが、私に「似たような感情(反撥)」が全く無いかといえば、無いとは言い切れないだろう。伊藤氏は作家の金井美恵子氏と知り合いだったらしいが揉めなかったんだろうか…。巨人ファンの伊藤氏は監督時代の王 貞治氏を「バカ」呼ばわりし、サントリーの会長の失言を嘲笑。『スペンサーの料理』という本を「気色悪い」「愚にもつかぬ発想」と酷評し、著者の東理夫氏、馬場啓一氏を「薄っぺらな奴」と書く。
『B級ビデオ発掘カタログ』では犯罪映画やフィルムノワールを教わった。
『砂の惑星 DUNE』(1984/米)のVHSビデオのジャケット写真
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